2005年8月10日発売
人ってどうして苦労するのかなあ?辛いこととか苦しいことって、何が理由なんだろうー私、浅倉朝子は普通の女子高生だったんだけど、でも私の人生は、奇妙な男の子と出会ってすっかり変わってしまった。統和機構とか、合成人間とか、特殊能力とかー得体の知れないものが殺し合ってる、こんな殺伐とした世界なんて、私は全然知らなかった。でも知ったからって、それが答って気もあまりしなくて…彼はどうなんだろう。謎の“カーメン”の正体を見つけられたら、そこで彼の旅って終わるのかなー強敵たちとの死闘、理不尽な混迷、そして過去との再会を経て、遂に少年は目的の地に辿り着く。厳しい試練の果てに、ピート・ビートが見つけた答とは…。
何処かで鈴の音が聴こえて、ふわりと咲く風になりました。風は真っ白い花をたずさえて、空に浮かびます。真っ白な花だと思われていたそれは、真っ白な少女でした。少女で、そしてー死神でした。そのまわりを、黒猫が、ぱたぱたとコウモリのような羽根で飛んでいました。少女はやさしく微笑み、黒猫をそっと抱えて、ラララ、と唄いはじめました。-空には、雨あがりの虹が架かかっていました。これは、白い死神と黒猫の、哀しくてやさしい物語。
酒好きで、なぜかセーラー服姿で、学園にもついてくる座敷童なんて聞いたことない。僕・守屋克喜は、ちょっとヘンな女の子…にしか見えない座敷童・未麟にあいかわらず振り回され続ける毎日だった。それだけでも大変なのに、豊葦学園名物の“あの3人”にも興味を持たれてて、そのひとり、柏木よう子から、「だって、あたし、守屋くんの彼女だよ?」なんて交際宣言までされて…!?しかも、座敷童の“敵”まで襲いかかってきた!いったいこれから僕はどうなるんだろう…。第11回電撃大賞“大賞”コンビが贈る、イマドキな座敷童の物語。
底知れぬ男、黒川謙がとうとう牙をむいた。合理的かつ合法的にNCT研究所へと侵攻していく黒川の軍勢。老人達はただ、黒川の動静を見守るしかなかった。その頃、黒川により逃げ場を失った闘真は焦りを感じていた。囚われの由宇に残された時間は限られている。その時、忽然と現れる人影。闘真はついに超越者と対面する。そして…。高々度上空に存在する飛行要塞フリーダム。そこに由宇はいた。遺産の情報を求め由宇へと迫る黒川。世界最高峰の頭脳VS冷酷な悪魔の息詰まる攻防の行方はー!?闘真と由宇。すれ違う想いは、再び相まみえることができるのか。
キーリとハーヴェイとラジオの兵長は、行方不明のままのベアトリクスの手がかりを探すため、教区境のバーに滞在していた。ある日、ラジオの様子がおかしい事に気づき、修理屋に持ちこむと「そろそろ寿命かもしれない」と言われる。とにかくラジオを直すため、キーリ達は古い部品が残るという鉱山区に向け、旅立つ。ハーヴェイの“核”にも異変が起きており、今までに手に入れてきた大切なものが一つずつ剥がれ落ちていく不安をキーリは拭えずにいた。『もう何もいらないからずっとこのままでいたい』そう願うキーリ。しかし…。
悪魔っ娘たまの漏らした妖気の犠牲になった人たちの墓参りに行こうと、夏休みを利用して出かけた賀茂一行。とある町の墓地に来た時、すぐ隣に怪しい気配漂う朽ち果てた洋館を見つける。賀茂たちが調べてみようと近づくと、無人だと思っていた廃屋の中からメイド服に身を包んだ少女が現れてー!?「お蘭」と名乗った彼女はこの屋敷の女中で、留守を一人で預っているという。主人の客だと誤解された賀茂たちは泊まっていくよう執拗に引き留められるが、実はお蘭の正体は人形で…!?遂に登場メイドさん。でもただのメイドさんじゃないよ。
2ケ月ぶりだね、日本の紳士淑女諸君!今日は少々血生臭い話をするとしよう。復讐ーそう、復讐の話だ。活劇から悲劇に至るまで、様々な物語に取り入れられる王道とも言うべき要素だよ。復讐は常に新たな復讐の芽を生む。様々な物語でよくそう言われるものだが…仮に、相手の親類縁者全て、さらにはそのまた縁者をも復讐の対象とし、全てを滅ぼし尽くす覚悟だとしたら?おそらく復讐の連鎖は止まるだろうが、その者に安らぎが訪れる事は無いだろう。そんな覚悟をしてしまった者は、この世界とー己自身にこそ復讐をしたいのだろうからね。そして、吸血鬼たちの時間が始まるー。
300年の時を経て、ヘンタイ大魔道師・赤道斎が現世に蘇った!さらに、犬神たちが施した封印が破れ、ついに大妖狐復活の日が…!そして、迎えた運命のクリスマス。聖なる日にすべて人々の密やかな想いが盗まれる。お互いの想いを交差させる啓太とようこ、途方に暮れて街を探し回るともはね、暗闇で穏やかに微笑むなでしこ。彼らの運命は…!?すべて書き下ろしの充実全5話+Short Break。カラーコミック、4コママンガ、ともはねの日記も付いた、ハイテンション・ラブコメディ第7弾。いよいよ山場を迎えます。
『院』からの命を受け、霊力の戻らない“黒麒麟”遙と、その“伴侶”麻由を警護する任に就いた直純と由花。しかし実戦から離れて久しい由花は、戦士としての“覚悟”を失っていた。激しさを増す敵“星獣”たちの襲撃の中、直純はそんな由花を責めてしまう。一方、華音の潜伏先を突き止めた亮は、先制攻撃を立案する。防戦一方だった今までの状況を覆すべく、遙たちは少ない戦力を結集するが…。風雲急を告げる、シリーズ第4弾。
平凡な中学生・篠原カズキの前に現れた、不思議な美少女・山姫翠。彼女は男性を魅了し、その記憶を操る『山姫一族』の末裔と名乗り、山姫の里を抜け出した姉、風花を追ってきたという。常識が無いうえ思いこみが異常に激しい風花は「人の悩みを解決するには、イヤな記憶を抜けばいい」と思いこんでいる。このままでは町の人々の記憶が危ない!翠と共に風花を捜すカズキだったが、「アパートのトイレ掃除がイヤ」という“悩み”を風花に知られ、トイレに関する一切の記憶を抜かれてしまい…。ギャグ満載の短編連作シリーズ第1弾。