2008年6月10日発売
清秋祭を半月後に控えた御崎市。シャナの奇妙な行動を不審に思ったヴィルヘルミナが、悠二を帯同させ尾行を開始した。果たしてシャナが隠す秘密とは?まだ悠二とシャナが通じ合っていた頃の物語『ドミサイル』。鉄面皮のフレイムヘイズ・ヴィルヘルミナが、陽気できまぐれなミステスと“紅世の王”のコンビー『約束の二人』の『永遠の恋人』ヨーハンと“彩瓢”フィレスと出会う契機となった物語『ヤーニング』。そして「コミック電撃大王」マンガ版シャナ作画・笹倉綾人とのコラボレーションで贈る、新米フレイムヘイズだったシャナの奮闘記『ゾートロープ』。本編を補完するストーリー3本立てに加え、もちろん巻末にはあの“紅世の王”と人形型“燐子”も登場、短編集『S』シリーズ第2弾。
ローマ正教の暗部『神の右席』後方のアックアがついに動いた。『聖人』の力と『神の右席』の「特性」を併せ持つその最強・最悪の敵は、上条当麻の「右手」を狙い学園都市に侵入する。アックアの宣告を受けたイギリス清教は、上条のもとに天草式十字凄教の五和をボディガードとして派遣していた。上条宅に泊まり込んで護衛する彼女は、圧倒的な料理スキルとかいがいしさをもってして、居候シスター・インデックスの立場すら危うくさせる。そして、それを見た上条の目からは一筋の涙が…。しかしそんな安息の時も束の間、ついに最強・最大の敵が現れる…。
秋人が幼なじみの結夏と大ゲンカしたその夜、彼の目の前で結夏は連れ去られた。犯人は“吊された男”のタロットカード・鬼堂真冬。圧倒的な力を持つ真冬にリベンジを誓った秋人は、結夏を奪い返すべく無謀な賭けに出る。タロットによる世界の“楽園化”が進む中、起死回生を狙う彼の奇策とは?一方囚われの結夏は、なぜか現役女子高生アイドル・祭永遠と仲良くお風呂に入っていたりして…!?「あれ?ゆいたんって、男の子じゃないよね?」「胸のことは言うな!じゃなくて、こんなことしてる場合じゃないのにぃ!?」怒涛の展開で贈る学園アルカナ「コメディ」…ですよ。
一巡目の世界崩壊の秘密を知る女性、水無月環緒とようやく再会した智春たち。そんな彼らを襲撃してきたのは、真日和の使い魔の風獣と、仮面をつけた謎の女。機巧魔神すら凌駕する反面的な強さの追跡者を相手に、繰り広げられる熾烈なカーチェイス。智春たちは果たして環緒を守り抜くことが出来るのか。そしてついに非在化の発作を起こした奏を前に、智春が下した決断とはー?環緒が語る驚愕の真実と、壊れゆく日常。大人気スクールパンク、なんだかんだで激動の第10弾。
一部の若者たちの間で起こった不思議な現象ー眠るとRPGにも似たファンタジー世界へ“シフト”し、そこで、もう一つの生活を送る。なぜこの現象が起こるのかは分からない。たった一つのヒントは、“シフト”する時に聞こえる「世界はクリアを待っている」という言葉だけだった…。「現実世界」と「“シフト”世界」、眠るたびに二つの世界を行き来する、少年少女たちの“日常”と“冒険”を描く。『悪魔のミカタ』の著者・うえお久光が贈るモダンファンタジー第1弾。
男の家には美しい女の死体があった。けれど男は「彼女は死んでいない」と言い張りー(『クックロビンの埋葬』)。「夜一人で道を歩いていると、頭に袋を被って、手に鉈を持った奴に首を刈られる」友人からそんな都市伝説を聞いた少年はー(『ヘッドハンティング』)。日常の隣に潜む、妖しい物語たち。それらを語るために私たちは集まった。もちろんリアルな話じゃない。それは怪奇小説サイトのオフ会で、ホラー好きの5人が、それぞれ紡いだ物語を披露するという集まりだ。だけど、彼らの話はあまりに生々しく、やがて現実と虚構は交差して…。
イタチさんが美術部の一員になってからしばらく。学校で起こる不思議な現象の対処は、なぜか美術部の担当になってしまっています。とはいえ、イタチさんと過ごす秋祭やプールでのバカンス(もちろん妖怪付き)など、ワクワクなイベント盛りだくさんの二学期です。そんな中一番の事件といえば、調査に行った階段で僕らを襲った怪しい影…。イタチさんを狙う犬神使いの短髪美少女の登場で、僕らの放課後はまたまた大波乱の予感ですっ!ピュア可愛いイタチさんと僕の、ちょっと不思議な放課後物語。第14回電撃小説“大賞”受賞作、第2弾登場。
桜田源之助、42歳の男厄年。一家の大黒柱である。職業は秘密結社の下っぱ戦闘員。日夜黒タイツに身を包んで、一生懸命働いている。サラリーマンは辛いのだ。家族構成は妻に小学5年生の息子。今時珍しい、頑固オヤジだったりする。そんな源之助の一家に新しい一員が加わる。世界有数の資産家真木家の一人娘麗華。その理由とはー秘密結社が誘拐した彼女を預からされるという身も蓋もないものであって…。ところがこの少女、顔はかわいいがとんでもない子で桜田家に嵐を呼び込むことになり!?最終選考会では賛否両論!?第14回電撃小説大賞最終選考作。
ささいな行き違いからケンカをしてしまった直人と綾乃。だが鈍感な直人は、綾乃が怒っている原因に気が付かない。そんなある日、棗に誘われ二人きりでプールに出かけた直人は、そこでツグミと名乗る謎の女性からの呼び出しを受ける。町はずれの民家にツグミを訪ねた二人の前に現れたのは、「赤い目」を持つ夢神の女性だったー。一方、ひとり別行動を取っていた綾乃は見知らぬ少年の襲撃を受ける。少年の手にはーもう一つの“黒い鍵”パンタソスがー。
わたしがお仕えするサタン様は類い希な美貌の持ち主だ。でも本来の力を失った今の外見は十歳くらいにしか見えない。なので、お風呂やお着替えを手伝うのもわたしの大事な役目である。サタン様がお一人で上手く洗髪できないのも乱暴に服を脱ぎ散らかすのもすぐに涙目になってしまうのも、全て『魔王』としての力を失っているからなのだ。そして、世界を手中に収める力を貯めるべく街で小さな悪事をコツコツと働いていると、愛沢という妙に気になる少年と遭遇した。最近にしては珍しい男気のある愛沢のことを探るため、わたしとサタン様は双子として晴嵐高校に転入することにしたのだがー。第14回電撃小説大賞最終選考に残った唯一のラブコメ、鮮烈デビュー。
彼女の名前は“めしあ”。身長は145センチ、体重もおそらく軽い。あやめヶ原学院中等部に通う二年生で、まだ十三歳。見るからに幼く、子どもっぽい容姿をした女の子で、よく笑う。とにかくよく笑う。けれど同時に涙もろくて、嬉しくても悲しくても泣いている。それが殺ヶ原保の義妹、めしあの特徴である。そして、世界で最も特別であろう存在だ。今日もめしあと保、姉の錬子、妹の蛍雨にとって、いつもどおりの一日が始まる。めしあは縁起物のごとく扱われ、錬子はクールな生徒会長と憧れられ、蛍雨は鬼子として恐れられ、保は女子生徒に怖がられる一日が。そして、めしあを守るためでもあるいつもの一日がー。
彩夏が戻ってきた。冬の事件の後遺症で、僕との過去をみんな忘れてー。ぎこちない関係のまま、僕らが昔通りの園芸部の活動を再開した矢先、僕は生徒会長に呼び出される。「園芸部は廃部にするから」廃部の理由である、設立時のうさんくさい経緯を調べていくうちに、四年前の不可解な生徒死亡事件が浮かび上がる。その容疑者は、テツ先輩だった。口を噤み協力を拒否するテツ先輩とニート探偵団を敵に回しアリスと僕は捜査を始める。はたして事件の真相は、そして彩夏と僕の居場所である園芸部の存続は?緊迫のニートティーン・ストーリー、第3弾。
突然の結婚を言い渡された、ブラーナ帝国の皇女エイレーネ。相手は隣国ファスティマの若き王アルファディルだという。十五歳にもなれば覚悟はしていた政略結婚だが、まさか言葉も宗教も違う国だなんて…!けれど、少なくとも、皇后にいじめられる毎日からは解放されると思ったエイレーネは海を渡る。せつなく胸をしめつけるような恋と、思いがけない運命が待っているとも知らずにー。