2010年1月10日発売
神さまが人間の願いを叶えるとしたら、神さまの願いを叶えるのは誰なんだろう──。 タケルは、夢の中でしか会えない少女に恋心を抱く中学2年生。ある日戦渦に巻き込まれた彼は、“天使”に囲まれ舞い降りる、機械の羽を持った少女に助けられる。 「あたしは、タケルの『神さま』だから」 そう言う少女の虹色をした瞳はあまりにも澄んでいて、この天穹(そら)みたいに煌々(きらきら)してた。──この感覚を初恋というのなら。きっと、たぶん、そうなんだろう。
「お前、“O”と関わっているだろ?」 クラスメイト・大嶺醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。 気づけば一輝は音無麻理亜と共に、“騙し合い”のゲーム──『王降ろしの国』のプレイングルームにいた。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること──。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。 “箱”に願い、この空間を作り上げた“所有者”の正体とは……? 緊迫の第三巻!
「君の奥底に眠る『願望』は、何だね?」小学校の校庭に立つ、大きな桜の木。この桜は子供を攫う。咲がまだ子供の頃、目の前で親友が桜の花びらに沈み、消えた。風が薙ぎ、桜色のさざなみが立つ時、咲は悪寒とともに明確な危険を感じる。-桜の花びらは危険だ。そして、親友のことを想い続け、魔女と出会った彼女は、密かに願う。これは、『Missing』シリーズの夜色の外套を身に纏った魔人・神野陰之と、魔女・十叶詠子が紡ぐ物語。そして二人の出会いとはー。甲田学人が放つ渾身の幻想奇譚短編連作集、メディアワークス文庫『-怪ー』と連動し、待望の文庫化。
私立千歳井高校。那霧浩介が転校初日に連れていかれたのは医術部というちょっと奇妙な部活だった。部長・藍坂素敵。白衣を纏いメスを持ち、ちっちゃくてやたらと元気な女子。部員その1、宵闇ヶ原陰子。傘を異常に溺愛するお嬢様。部員その2、黒崎空。いつもご機嫌斜めな金髪ヘッドホン女。三人ともかわいいのはいいのだけど、藍坂はなぜか手術をさせろと迫ってくるし、さらに街では《耽溺症候群(フィリア・シンドローム)》なるものが蔓延していて──。『C3 -シーキューブー 』の水瀬葉月が贈るフェチ系美少女学園ストーリー!
地味ぃーな女の子、白鳥さんは実は超美少女さん。過去のトラウマが理由で男嫌いになり、本当の自分を隠しているとか。これまた御伽銀行が彼女のために暗躍するのだが…。一途な男もいるのだと知れば、彼女の考えも変わるはず。そのりんごさんの安直な発想から、犠牲になるのはやはり亮士くん。「本能丸出しのときにこそ、本当の男が試されるんですのー」とばかりに、亮士くんは徹底した禁欲生活を強いられて…。そんなギラギラな亮士くんが選ぶのは白鳥さん?おおかみさん?というか、白鳥さんを選んだら話が終わっちまうぞ、亮士くん!結果はいかに。
俺の住む寮・さくら荘は、学園の変人たちの集まり。そんな寮に転校早々やってきた椎名ましろは、可愛くて清楚で、しかも世界的に有名な天才画家だという。寮の変人たちの餌食にならないよう、ましろを守らねば! と意気込む俺。だけど彼女は、部屋はめちゃくちゃ、外に出れば道に迷い、服を自分で選べないし、着られない、生活破綻少女だったのだ! そんなましろの“世話係”に任命された俺。って、服とか俺が着替えさせるの!? これでも健全な男子高校生なんですけど!? 変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメディ登場!!
冴えない男子高校生・木下つくしは、ある日ネットを徘徊中に、クラスメイトが書いたと思しきブログを見つける。「私は赤の9番『隷従』です。至急私にベットしてくれるプレイヤーを探しています」-凛とした態度で同性にもファンが多く、つくしも憧れるクラスメイトの小田かずさが、実はゲーム好きの同志だった(これはチャンスかも)!?そんな妄想全開で、彼女に話かけてみれば、妙に切羽詰まったかずさの様子に引くに引けず、気が付けば彼女の下僕として不可解なゲームに巻き込まれるハメにー!?“地球の運命”を担った12人の少女達による「運命ゲーム」が幕を開ける。