2011年10月25日発売
鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。 変わらないことも一つある──それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき──。
ごくフツーな高校2年生の七海。好きになった人はカッコイイけどクールすぎる月野くん。必死にアピール中のある日、みんなが見ている前でカレにキスされてー。付き合うことになったけど、七海にはSモード全開なカレ。だけど、ますますときめいたのはMに目覚めちゃったから!?サイトで人気急上昇、大注目の甘ラブ学園コメディ。
雪のように白い肌。黒檀のように黒い髪。血のように赤い唇。その美少女の名は、紫榊銘といった。彼女は、感情が高ぶると、無意識に妖怪を“召喚”してしまう体質であった。制御できない妖怪に狙われる銘。そんな彼女を守るため、『弁慶』と名乗る少年が付き従う。彼の正体は、“社人形”-少年の姿をした対妖怪用呪術戦闘機。銘の日常が、『非日常』に変わるー。これは、不思議な学園異能奇譚。
22歳童貞だったぼくは、あの合コンで彼女と出会った。ぼくの理想を体現した可愛い女性、“汐野希”。ぼくたちは合コンを抜け出して、二人きりで飲みに行った。流されるままに、ぼくは初めてのキスを奪われた。だが、やがて判明する。汐野希という女性は合コンに来ていない。ぼくがキスした彼女は、“汐野希”になりすました誰かだった。-そして、ぼくの日常は“汐野希”に浸食されていく。味方は誰もいなかった。得体の知れない存在に、ぼくはすべてを奪われる。乾杯の向こうには、狂気だけが待ち受けていた。
陽子の前から姿を消した旅人は、感覚を失うきっかけとなった刑事・白石に接近する。その最中、白石は陽子を誘拐するという暴挙に出て!? 旅人は『愛』を見つけ出すことができるのかーー。感動の完結巻!
最初の夫と引き裂かれ、傷心を抱える江は、秀吉の甥である小吉秀勝と出会う。試練を経て近づく二人だが、天下人への道を邁進する秀吉の激動の人生に、容赦なく巻き込まれていきーー