2011年9月26日発売
胸キュン泥棒が大人気。美希のキラキラハッピー・ラブストーリー、クライマックス。強引なキュン泥棒・零に胸キュンを奪われっぱなしの愛。だけどなかなか自分の気持ちに素直になれない。そんなある日、ふとしたことから零が想いを寄せる女の子の事がわかって…。急に素っ気ない態度を取る零に、愛はどうしていいのか分からなくなってしまいー。
松島との戦いから一か月が過ぎた頃、俊介とモモの前に一人の中国人女性が現れた。彼女の名は宋慶齢ー袁世凱に追われ日本に亡命した革命家孫文の秘書であった。慶齢の手引きで孫文との親交を深めるようになったモモは、孫文と共闘して袁世凱を打倒することを強く望み始める。だがモモのことを案じる俊介は慎重策にこだわり、二人の間には次第に亀裂が生じ始める。一方、満州族の利益のために動き続ける蘭芳は一計を案じ、慶齢にある提案を持ちかけ、孫文と山県の会談を画策するのだがー。
ついに僕はデビューした。ずっと夢だった、憧れの職業。小説家になった。すべてがバラ色、これからは何もかもがうまくいく…はずだった。デビュー作の『バカが全裸でやってくる』は、売れなかった。それはもう悲しいほどに。そして僕の小説家人生はまだ始まったばかりだった。担当編集から次作に課せられた命題は、『可愛い女の子を出せ。』まてまて。なんだその意味不明な無理難題は。好きなものを好きなように書くのが小説家じゃないのか?業界を赤裸々(?)に描く問題作登場。
大学一年生の春、恋する僕は確かに幸せだった。憧れの人が、自分の妄想の産物だと気付くまでは。大学二年の秋、傷心から立ち直れない僕の前にひとりの女性が現れる。その名はジョナさん。彼女もまた僕の妄想の産物だ。驚いたことに彼女は、僕を妄想から解放すると宣言した。自らの妄想に導かれ、壮大な脱妄想計画が幕を開ける。大学キャンパスがロンドンに変じ、ラブホテルが魔王の城と化す、妄想にまみれた東京多摩市で展開する、騒々しくも切なく、悲しくも情けない新感覚恋愛ストーリー。