2016年11月発売
ハルトを昼寝から目覚めさせたのは、炎のように怒る貴族の少女による平手打ちだった。その少女の名はエレオノラ・サラマンドラ・イグニシオン。王国を護る「御三家」の一員にして、焔狼を使役する幻獣使役士ーとなるはずだったが、契約に失敗し逃げられてしまったらしい。行方不明となっていたその焔狼が、なんとハルトと一緒にのんきに昼寝をしている姿に怒りが爆発したようだ。だが、動物になつかれる体質のハルトが偶然保護しただけだった焔狼は、全く彼女に従おうとしない。その結果、エレオノラはとんでもないことを言い出してー「じゃあ、あんたが代わりにわたしの下僕になりなさい!」一体どうなる!?痛快ファンタジー開幕!
おなじ「妖精が見える目」を持つカイとランスは、幻想的生命体が関係する事件を扱う組織、英国特別幻想取締報告局から招待され、ロンドンに滞在することに。カイの後輩で行方知れずの幽霊・美柴を捜して訪れたパーティで知ったのは、街のゴーストたちを襲う“死神”の噂。巻き込まれて危機に陥った二人を助けたのはー。深まる幻想世界にますます引き込まれる、シリーズ第3弾!
君枝には日常的に不思議なことが起こる。トルソーがしゃべる。大人の傘で宙に浮く。植物の家族と暮らす。高校の教室が海になってあふれだす…。誰にも見えないものが見え、ありえないことを体験してしまう彼女を「不思議体質」と呼んだのは、幼なじみの陸。君枝を理解していたのは陸だけだった。でも、あの頃の二人は、お互いの大切さに気づくことができなくてー。恋と孤独と清冽な願いがアドレッセンスな心を揺さぶる感動作!
天才調香師レオナール・ヴェイユは、若くして世界的大ヒットとなる香水を開発した一流調香師。独特の感覚を持ち誰にも作れない斬新な香水を生み出してきた。世界的なヒットを飛ばしたあと依頼者のためだけの香りを生み出すプライベート調香師となった謎多き彼に、月見里瑞希は依頼状を出すことになった。絵画や薔薇にまつわる謎を解き明かしながら色を香りに変える手さばきが心地よい、華麗で優美な物語。
肉食女子ライフを謳歌していたファッションデザイナーの富田響、27歳。そろそろ結婚したいとロック・オンしたのは、社内一キレ者でイケメンの諏訪雅人!帰国子女と噂の彼は、輸入販売部のバイヤーとして英語力を買われ途中入社してきた人。営業部の手伝いをするうちに本職の社員を抜いてトップセールスマンとなり、現在は両部署兼任する課長様。この超優良物件、絶対にオトしてみせると心に誓って接近したものの…なんと彼は処女の血をこよなく愛すヴァンパイアでー!?
「俺のそばにいてくれ」若きホテル王・南條一鷹に求婚された、新米コンシェルジュの水谷雛。意思の強そうな目と逞しい腕に抱かれ、胸の鼓動が止まらない。濃密なキスや愛撫で身体は蕩け、下腹部を熱い肉塊で貫かれると至福の快感に包まれる。すべてを任せて一夜を過ごしたあと、待っていたのは想像以上に甘く幸せな日々。高級ホテルが舞台のシンデレラストーリー!
調和学院高校1年、泥ケ崎洋。高校デビューしてモテたいと願う彼の野望は早くも潰えた。そう、彼はモテない土属性の死霊術師だったのだ。モテたいなら人形を作ればいいじゃない。エラい人はこんなこと言わないが、エロい洋はめげない下心で造り出した。『俺の嫁』となる美少女ゴーレムをー。だが、その彼女はツンクールで記憶まで失っていて…。「マスターたる俺が名付けてやる…俺乃嫁子だ」「却下、お前の名前は?どろがさきひろし…長い。生意気よ。略してドロシーね」-こんな主従逆転な二人が巻き起こす、どうしようもなくドタバタな学園魔術ラブコメ!
とある事情により家を失って公園でサバイバル生活を送っていた俺たち兄妹は、近所で発見した空き家にこっそり移住することに。でも実はそこには同級生の女の子がたった一人で生活していて!?「まさか…まさか、“妖精さん”!?」そしてなぜか“妖精さん”と勘違いされてしまった俺たちは、彼女から隠れたまま奇妙な同居生活を始めることになったんだ。やがて一緒に暮らすうちに、彼女が抱える悩みを知った俺はー。「“妖精さん”はいつでもお前の味方なんだよ!」五十嵐雄策が贈る、新しい“家族”のハートフルストーリー開幕!
イクタ・ソロークの推挙によって、三等文官として国政に携わることになる少女ヴァッキェ。アナライ博士の弟子で、イクタの妹弟子でもある彼女は、たしかに尋常な人材ではなかった。国政の場では、誰もが畏れる女帝が相手であっても理路整然と反論を声高に唱えて周囲を凍りつかせ、日常生活では、シャミーユの食事の場に乗り込んでいって「一緒に楽しく食べよう!」と女帝の顔をひきつらせる…。その無邪気さと人懐っこさと狂気を発揮する彼女によって、硬直した帝国や女帝シャミーユは、どのように変わっていくのだろうかー。
“魔王”竜ヶ峯桜子が“魔王”の個性を剥奪される、だって…?この間の修学旅行のあたりから、確かに竜ヶ峯の様子はおかしかった…と思う。でも、あいつが“魔王”じゃなくなるとか、そんなことになるなんてー。俺が…“A”なんて今まで呼ばれちゃいるが、結局単なる“村人”でしかないこの俺が、それをどうにか出来るもんなのか…?いや、無理だ。所詮この世界で“個性者”は特別製。俺たち一般人が何をしようとも彼らの心には届かない。だから、遠巻きに見守って、最低限“村人”に出来るレベルの助言だけをしてやればそれでいい。それ以上やれることは、まったくないはずだ…。いや…本当にそれでいいのか!?俺はあいつに…!
大熱波が去り、復旧モードの学園都市。そこは、通信インフラが寸断された混乱の影響で、『警備員(アンチスキル)』達さえ手綱の握れぬ無法地帯となっていた。 そんな学園都市を、上里翔流帰還を信じる『上里勢力』の少女たちが、自由気ままに暴れ回る! 追跡のエキスパート『辿り屋』絵恋、直接戦力を得意とする変幻自在の海賊少女の琉華、ネットを駆使して大衆を操る幽霊少女の冥亞……。木原唯一に『右手』を盾にされ、上条当麻抹殺を命じられた彼女達だが、その芯は変わらない。想い人を取り戻す。その信念ゆえに突き進む。 全てを賭して襲い来る少女達から逃走する上条。彼の味方は、『上里勢力』からたった一人ついてきたUFO少女・府蘭だけだった。 しかし、間違ってはいけない。 この劣勢状況下こそ、上条当麻の真髄が発揮される時。 さあ、上里翔流を救え。 彼女達の哀しい暴走を止め、この争いに終止符を打つために。
戦巫女のナユタと忍者のコヨミ。“アスカ・エンパイア”で仲良くなった二人の少女は、ゲーム内で不思議な法師ヤナギと出会う。その老僧侶は、とあるクエストの“謎解き”を“探偵”に依頼したいという。しかもその報酬は一〇〇万円。法外すぎる値段に驚く少女二人だが、その奇妙な依頼を受ける“探偵”も負けず劣らず奇妙な青年だった。ステータスボーナスは“運”に“全振り”-つまりバトルは最弱、しかしレアアイテムドロップ率最強のトリッキーなプレイヤーで…。最先端VRMMOの世界で、少女二人を引き連れた“胡散臭い探偵”による“謎解き”が始まる。
「あなたはあたしが魔法で護ってあげるよ」まったく意味不明なことを言ってきたのは、学校でも飛び抜けて美人の香月美紀。そんな彼女と付き合うようになったことで、僕を取り囲む世界が急に動き出す。「ああ…人を殺したい」「鎖?鎖なんて見当たらないが…」素行不良な友人、堅物のクラス委員長、そして美紀さんと僕…。壊れはじめた僕らが行き着くところはー。
新大陸の発見に沸き立つ変革の時代。海洋国家スピネイア王国に住む青年ディエゴは、違法とされる陰陽術の研究を進めていた。そのことで彼は、力の出所を疑う謎の娘に襲われ、さらには神聖教会にも目を付けられてしまう。打つ手のないディエゴは、腐れ縁の友人アルバロと共に、新大陸遠征軍の船に乗り込むことを決める。黄金の大樹がそびえ立ち、巨神が森を守る新大陸。そこで二人を待ち受けていたのは、水の檻に囚われた少女レラだった。だがレラの目覚めと共に、スピネイアで襲撃してきた娘ローゼンが、森の巨神“タンカムイ”と共に現われー?
「うわーん、もうお嫁に行けないぃぃ!」とある“事故”で異世界転移してしまった高校生・創真。未塔の街・オウランティアにやってくるなり遭遇したのは、尻尾を失って人の姿となったラミア種の少女・オメガ。責任を取れと因縁をつけられた創真は、しぶしぶ彼女とパーティを組み、クエストで糊口を凌ぐ“調達士”として共同生活をおくることに。しかもこのオメガが自堕落・我侭・散財癖と三拍子揃った駄目女で…。尻尾のないラミア、エロくないサキュバス、泣かないバンシーと、アイデンティティ崩壊気味な仲間達。そして“混沌値”という謎のパラメーター。俺の異世界生活が異世界じみてないのは、ほとんどお前らのせいだ!
長い戦争が終わり、晴れて無職となった流浪の剣匠アルナルド。仕事を求めて渡った新大陸にて彼が出会った修道女は…かつて「戦鬼」として戦場を恐怖に陥れた魔導兵士ウルスラその人でー!?「お前、お前は…ウルスラ、か?」「違います」時代遅れの剣士アルナルドと元・最強の魔法兵器にして敬虔な修道士ウルスラ、そして伝説に名高い魔女王のへっぽこ娘・ファウスタが繰り広げるヒロイック・ファンタジーが開幕する!!前代未聞な物理無双の殴りクレリックがまかり通る、この物語の行方はーさあ、どうなる!?
異世界学級の校舎建設が進む中、不注意で大怪我を負った俺のために、俺の嫁・アクセリアが真性マゾを連れてきた!!な…何を言ってるかわからねーと思うが…って真性マゾじゃなくて神聖魔法?俺の怪我を治してくれる僧侶なの?安堵する俺の横でおもむろに服を脱ぎだし、アクセリアに自分を踏むよう要求するその僧侶…やっぱ神聖マゾだった!!涙目でぷるぷる震えながらも僧侶をふみふみしてくれたアクセリア(かわいい)のおかげで怪我はみるみる完治したけど、異世界の深刻な医療不足が浮き彫りに!頼みの綱はなじられて喜ぶ僧侶のみ!!もう病院が来い!!そんなわけで今回も領地の問題にてんやわんやしてた頃、水面下ではついに、日本政府が異世界の法的位置付けを決定していた…!?どうなる異世界→日常ファンタジー第3弾!
『-立ち去るがよい、外部者よ』ついに辿り着いた、魔法大国ファルサス。しかし世界を害する“異物”と判ざれた雫は、非常にも王・ラルスに剣を向けられる。ラルスと戦う決意をし、瀕死の重傷を負った雫だが、その一方でエリクは過去を追憶する。自らが殺した、ある一人の少女のことを…。そして“死者蘇生”の禁呪による事件で国中に暗雲が漂うなか、雫とエリク、二人の運命は分岐点を迎えー。
クリスは悩んでいた。彼の情報を得ようと昼夜問わず現れる“バグ”の少女リルカ、そして彼女を警戒する遠羽と板挟みになる日々に。だが未来都市に突如侵食し始めた異世界に、そんな日常は崩壊を迎える。未来都市を襲う魔物の群れ、さらには魔物の手によって殺されたはずのクリスの妹・ルカが助けを求め現れたのだった。未曾有の事態から世界を救うためには、異世界を抹消しなければならないーそれは、妹をこの手で殺すことを意味していた。都市の未来か、愛する者の命かーそして、魔法剣士は再びその刃を振るう!!