2016年4月23日発売
ホラー小説レーベルの編集者・西任結が息子のために引っ越したマンションで起きた、子供たちが次々と亡くなっていく惨劇。だが被害は子供だけではなく、大人にも拡がり始めていた。そして恐怖に耐えられず、壊れていく住人達。随所で確認されるのは、首のもがれた不気味な紅い紙人形。やがて住人達の怖れの矛先は一つの部屋へと繋がっていく。それは過去から続く悲劇の連鎖であり…。そして悲劇の夜が始まり、明けていく。事件の裏に隠された真相とはー。
「悠貴君、デートしよう!」突然、禁断の告白をした美久。対するドSな高校生探偵・上倉悠貴の返事は、「あきれて溜息を吐く」-つまり肯定ということで!?嫌がる悠貴と共に、女子憧れのテーマパークにやってきた美久は、心も身体もウキウキだったが、ここでもやはり謎解きの薫りが…。パーク内のオバケ騒動、ハロウィンの事件予告、宝石盗難を巡る秘話…そして、美久は謎を解く過程で、悠貴の「秘密」に気づいてしまい…。聖も登場し、波瀾万丈なお出かけミステリー編!
恵比寿の繁華街の片隅にたたずむ「四季ーShiki-」。日本酒専門のこの点で供されるのは、客の好みに合わせたお酒と自慢の料理。仕事でへとへとの体には爽やかな爽酒でほっと一息、くたくたの心には薫り高い薫酒で心ゆくまでゆったりと。あなたの疲れた心と体に、ぴったりのお酒がここにあります。酒と肴と思い出と、人生に寄り添うこの店に、どうぞ癒やされにいらっしゃい。実在する日本酒が多数登場。読んだら飲みたくなる、日本酒レビューも収録。
幸せな交際を経て結婚した宗一と瞳。だが入籍当日、宗一は不慮の事故により急逝し、瞳を見守るだけの幽霊のような存在となってしまう。瞳が再び幸せを掴むことをひたすらに願う宗一だが、瞳は亡き宗一を変わらずに想い続ける。「生前にプレゼントしたものにだけ触れることができる」という事実に気づいた宗一は、それを使って自分の願いを瞳に伝えるべく苦心する。交錯する二人の想いの行方は果たしてー?
「なーんの面白味もない人生やったなあ」-病床にある祖父の言葉が頭から離れないコンビニ店員の修司・26歳は、ある日、借りのある同僚から『ヒーローはキミだ!』という胡散臭い求人広告のアルバイトを持ちかけられた。その会社にいたのは、ちょっと癖のある人たち。いきなり任された仕事は、今をときめく人気漫画家の“お守り”?わけがわからないながらも真面目に仕事をこなす修司は、次第に信頼を得るように。しかし、そんな修司の前に過去のトラウマが立ち塞がるー。
人気の街、吉祥寺ーあなたが道に迷ったとき、どうしていいか困ったとき、その紅茶屋は現れます。どう歩いても行き着けない、不思議な霧の街角に、お店がひっそりたたずんでいるとか。店主の青年は、ちょっと変わった特技を持っています。もしあなたが一歩踏み出したいと、運命を開きたいと本気で願うならー嫌そうなそぶりをしながら、意地悪ぶったことを言いながら、とびきり優しい紅茶を、淹れてくれることでしょう。陰陽師が淹れるあなただけの一杯、いかがですか?