2017年5月10日発売
「つまらない人間の針木一天くん」そんな烙印を押され、幕を開けた僕の高校生活。変わりたいと願うも、なかなか行動に移せずにいた僕は、ある日ー「君はどう変わりたい?」“資格の神様”を名乗る妖しい美女・桐の司と出会った。彼女の突然の問いに何も答えを見つけられずにいた僕に神様が示してくれたのは「資格」という道で!?彼女の教えを頼りに入った資格部だったが、破天荒を体現した資格部部長・チクマリ先輩に、なぜか僕にだけ冷たい対応を見せる幼馴染みの天野さんと、なんだか僕が進む道は前途多難…!?これは何もない僕が変わっていく資格と青春の物語だ。
世間から忌避されるダークエルフにして、ゼルディバッソ紋章国の中枢にも関わる貴人。それこそが悪逆騎士団の長・アリシアの正体。やんごとなき身分にありながらその立場を隠し、アリシアは今日も今日とて暴力と悪徳を振りまきながらも、蛮都の治安を守り続けていた。そんな鬼畜エルフ・アリシアが率いる悪逆騎士団の面々が向かったのは、森の魔獣退治。目的は魔獣の被害に苦しめられる善良なる冒険者たちを救うため…ではなく恩を売って金儲け。そんな中、森を探索中のコルが遭遇したのは、謎の全裸幼女で…?さらに蛮都では非合法な手法で勢力を伸ばす新組織が出現。宣戦布告を受けた悪逆騎士達が迎え撃つ!
エアレースーそれは、国の誇りをかけた騎士たちの空の決闘場。三年前の中央レースを最後に忽然と姿を消した不遇の天才騎士、リーロイ・ダーヴィッツ。彼は今、多額の借金により地方のレースで八百長ギリギリのレースを積み上げていく日々を過ごしていた。「-リーロイ・ダーヴィッツって名前、覚えておいて!」彼の才能を信じながらも、商売の為リーロイを利用するマフィアの娘・ジゼル。「ボクが負けるわけがないだろ!」かつてのリーロイと同じ目をした新人騎士・クリス。彼らが最大の強敵に挑むとき、大空の舞台に奇跡が起きるー!
ある朝、学校の理科準備室で桜井夏希が殺された。当日学校を休んでいた遠藤彼方は、友人の山崎快斗から事件の話を聞き、不謹慎ながら興味を惹かれる。刑事である山本観月と柴田旭は捜査に乗り出し、被害者の父である桜井秋園もまた独自に犯人特定を急いでいた。事件が起きても日常は進む。彼方は休日に近藤此方と遊び、恋人である久保詩織と下校する。しかし、そこで観月に声を掛けられたことから事態は急転する。次々と不審死を遂げる学校関係者。連続殺人犯と連続誘拐犯。六年前に起きた凄惨な事件とその被害者。全てに関与する一人の人間。これは、謎を解き、犯人を暴く物語ーではない。
人類のほとんどが、なんらかの特殊能力を持つようになった現代。神様からの贈り物という意味を込めて、この能力は『ギフト』と呼ばれている。当然、オレのまわりの人たちも、みんな『ギフト』を持っている。ただ一人の例外、そう、オレを除いて…。昔はこの現実に悩んだこともあったが、今は別になんとも思っちゃいない。だけど、いるんだな、そんなオレにいらぬ同情をする連中が。たとえば、オレが通う青葉高校の生徒会長とかね。だからオレは証明してやらなきゃならない。『ギフト』のない異常な人間のオレでも、オレらしく学校生活を楽しめるってことをね。みんなもこんなオレを応援してくれよな。
賢狼ホロと元行商人ロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』。幸せと笑いがわき出ると言われる湯屋を舞台に描かれる、旅の続きの物語、第2弾が登場。 コルとミューリが旅に出てしまい、湯屋は慢性的な人手不足に。ロレンスは大勢の客が訪れる繁忙期に向け、スヴェルネルの騒動で出会った女性・セリムを新たに雇うことにする。実は彼女、ホロと同じ狼の化身なのだ。 新参者のセリムの前では、女将としても狼の化身としても威厳を保ちたいホロだったが、なにやら浮かない様子。 一方ロレンスは、そんなホロの気持ちを知ってか知らずか、湯治客が持ってきた特権状に夢中で──? 電撃文庫MAGAZINEに掲載され好評を博した短編3本に加え、書き下ろし中編『狼と香辛料の記憶』を収録!
正社員登用試験に落ちた悔しさを仕事にぶつけ、いつも以上に神クルーっぷりをみせる魔王。だが、見た目とは裏腹に落ち込んでいた。しかも、何者かに襲撃され弱ったままのカミーオや、「大魔王の遺産」最後の一つの行方など、解決すべき問題も山積みだった。一方マグロナルドでは、店長の木崎に異動命令が出たことで、クルーたちに動揺が広がっていた。正社員という目標がなくなり、異世界に戻るのか、日本で仕事を続けるのか、今後のキャリアに悩む魔王のとる選択肢とはー。お仕事成分多めでお贈りする、庶民派ファンタジー第17巻!
学園都市の支配者に狙われた土御門元春と府蘭。上条当麻の部屋に転がり込んだ二人は、最終手段として学園都市からの脱出を試みる。しかし、緑色の手術衣を着た男は彼らを決して逃さない。その毒牙、魔術の『業』による攻撃で土御門の妹・舞夏が蝕まれてゆく。事態を打破するため、上条と土御門は、学園都市統括理事長の本拠『窓のないビル』突入を決意した。待ち受けていたのは、支配者の精神を象徴するかの如き巨大な虚無の空間。ついに、幕は開く。これより始まるのは、アレイスター=クロウリーの物語である。
敵組織“ルビーアイ”最強の能力者“液化者”の罠に嵌まりながらも、絶対絶命の危機から脱出したミノル。しかしその代償として、“屈折者”小村スウは瀕死の重傷を負ってしまう。“孤独者”のコードネームを冠するミノルは、以前は“みんなの記憶から消えてしまいたい”という願望を持っていたが、スウとの共闘、同級生・箕輪朋美との再会や、母親代わりの義姉・典江との交流によって、この世の中に自分が存在する意味を見出し、スウの回復を祈るのだった。しかし、そんなミノルの心の変化を、世界は待ってはくれない。メンバーを欠く“特課”に危険な影が忍び寄る。“刺撃者”-。正体不明、目的不明の敵に、ミノルとユミコが挑む!
それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。忘れられて、誰の記憶からも消えてしまうのだー。-忘却病。いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか…。それに抗うかのように、僕は保健室登校の桜良先輩と一緒に、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになった。忘れられて行くクラスメイトたちとの交流の中で、やがて僕はこの現象に隠された真実に迫ることになるがー。
人類が宇宙へ進出して幾星霜。数多の困難に直面しながら、それらを乗り越える力となったのが“魔法”の力だ。通常、ごく一部の女性のみが持つとされる魔法の才能を導き、宇宙開発を担う人材“宇宙魔法士”を育成する教育機関“アリストテレス”。そこへ向かう軌道エレベーターの中で異星幻獣の襲撃を受け瀕死となった早霧零は、英雄と称えられる宇宙魔法士ギア・リボルヴァと邂逅する。戦いで致命傷を負ったギアが魔法で救えるのはどちらか一人ー結果、英雄を犠牲に助けられた零は、史上9人目の男性の宇宙魔法士として覚醒するー!!