2017年6月30日発売
七罪竜リヴァイアサンを倒したカイルたちは、最強の魔石武装“少年王の遺産”のひとつ、大剣スカーレットをフィリア王女に渡すため王都へと向かった。だが、カイルたちの前でフィリアは自らも転生者であることを明かし、“遺産”もろともカイルたちを手中に収めようと、仲間のカノンやファウストともに襲いかかってくる。なんとかカノンを連れて王都を脱出したカイルたちは、フィリアに先んじてほかの“遺産”を手に入れようとする。だが、“遺産”の眠る地は、七罪竜ヒュドラの支配下にあった。さらに、同じカイルの妹として、タチアナとカノンは互いをライバル視しており…!?あさのハジメ×せんむが贈る、異世界最強師弟ファンタジー第三弾!
今井健人は息を呑む。入学式を終えて教室に入った健人が見つけたのは、小学校で少しの間だけクラスメイトだった、そして健人がいじめてしまっていた少女、明日葉待夢だった。忘れられない苦い思い出に直面する健人だが、当時からちょっと不思議なーだから浮いてしまっていた待夢と、改めて仲良くなっていく健人。だが、彼女に対する罪悪感は募っていく。謝るということは、自分が昔いじめていたと知られてしまうこと。その気持ちを抱えたまま、待夢と過ごす日々は甘くて、でもほろ苦くてー。ピュアストーリー、開幕!
「人間だろうと、魔王だろうと、女の口説き方は一緒だな!!」志堂聖人は修羅場生産工場とも呼ぶべき希代のクズ男である。異世界に転生した彼は、魔王のおっぱいに釣られて人類を裏切り、魔王城で悠々自適に暮らすことに。史上最凶のお花畑系魔王・ティアマト。社畜堕天使・田中。アヘアヘ回復悪魔神官・プラチナ。悩める無職巨人・ツニート。こんな布陣で人類滅亡計画など進むはずもなく、彼らは今日も平和な日常を繰り広げるー。しかしそこへ、聖人の前世の恋人(自称)であるヤンデレ勇者が現れる。彼女は「一途に想い続ける限り圧倒的に成長できる」チートスキルを得ており…?史上最低の新感覚異世界日常コメディ、始まります。
ハーラルトの禍から一か月。ヴァイツは雪解けの季節に向かおうとしていたが、下町を中心に、水不足の兆しがひそかに見えはじめていた。しかしレオはそれに気付くこともなく、学院脱出をたくらんだり、雪花祭での荒稼ぎをもくろんだり、水の召喚陣を使った陣ビジネスを構想したりと、金銭欲にまみれた日々を送っていた。そんな中、学院に、後任導師として聖騎士・グスタフがやってくる。男らしい容貌と強力な精霊力で、学院中の人気を集めるグスタフだったが、彼はレオノーラに対し冷ややかな感情を抱いていた。真に無欲の聖女か、それとも偽善の悪女か。グスタフはレオノーラを厳しく糾弾するのだがー。
エリステイン魔法王国の国王と王弟が争った内乱から三か月が過ぎた。太一たちは、冒険者らしい日々を送っていた。盗賊退治、魔物の討伐、そして旅。太一たちは観光目的でガルゲン帝国を目指して発った。途中で立ち寄ったエリステイン第二の都市シーヤックで出会った宿屋を経営する夫妻は、とある商人から嫌がらせを受けているという。夫妻の人柄に惚れ込んだ太一たちは夫妻を助けることにしたのだがー。
家族を持ったことのない、遠い異世界からやってきた女。家族を失い遠い大陸から戻ってきた男。終戦間もない混沌の時代に二人は出会った。女ができた仕事はただ一つ。魔王を狩ることのみ。男ができる仕事はただ一つ。料理を作ることのみ。やがて女と男は店を持ち、家族を作り、そして異世界の客を招く。かくて始まりし『異世界食堂』。毎週土曜日にだけ開くこの店は、絶品の料理で、多くの客をもてなす。『洋食のねこや』、創業五十年。『異世界食堂』、開店三十年。今日も、チリンチリンと扉が開く。
貴族の末っ子ヴィレムは、古代の大魔術師レムの記憶を引き継ぎ、その才能を生かし魔術師として研鑽を積んでいた。ルーデンス領を巡る動乱を収めて領主となった彼は、さらなる発展を目指して、北のアバネシー領との交易を進めていく。発展の兆しが見えてきた折、ルーデンス領における怪しげな薬の話が話題に上り始める。何者かの暗躍の気配が匂う中、ヴィレムは新たな諸侯として王に謁見するように命令を受け、王都で渦巻く利権争いに巻き込まれていく。領民の平和を守るべく、ヴィレムの領主としての戦いが始まったー。
王都で解放軍と戦ったアスラ。『コロナの秘宝』の道しるべを頼りにダンジョン「クシャトリア」に向かう。そこで黒装束の少女に出会ってしまうのだった。彼女の「強くしてやる」という言葉を頼りに、アスラはダンジョンを進む。すべては強くなってフォンタリウス家を見返すため、そしてレオナルドが解放軍に入った理由を探るため。目指すダンジョンの最下層に、アスラの求める力と秘宝はあるのだろうかー。
生まれつき病弱な王女リースヒェンは魔女と同じ髪色と目の色のため、父王から疎まれていた。そして、異母弟が原因不明の病に倒れると『忌み子』に認定され、王太子を呪った咎で処刑が決まる。だが、処刑まで幽閉されたリースヒェンを、主治医かつ婚約者のエレンフリートが迎えに来る。いつも優しかった彼は「貴女の『粛清権』を買った」と冷たく微笑み、彼女を辺境の城へ連れ去るが…?呪いと香りが誘う倒錯ラブ。「童話」シリーズ最新刊!
セラフィーヌはいつも繰り返し同じ夢を見る。一つ目はヴェルサイユ宮殿の夢、二つ目は雪山で逃亡している夢、三つ目はR女子修道院の夢…そしてある朝目覚めると、そこには美貌の錬金術師・カリオストロ伯爵と助手のアレクサンドルがいた。セラフィーヌは記憶を失っており、自分が何者なのか分からぬまま伯爵の手伝いを始めるのだが、次第に錬金術師的な才覚を発揮するようになって…!?