2019年10月発売
幼馴染。この言葉を聞けば、甘酸っぱい青春の1ページを想像するだろう。 俺にも幼馴染はいる。話すどころか目も合わせられない関係だけどな! でも『夢を操る方法』という怪しげな本を拾ってーー異世界で幼馴染と暮らす夢を見るように!? しかも「いいよ……私が貴方のお嫁さんになってあげる」と結婚までする関係! 抱きしめたら「……大好きだよ」と嬉しそうに応えてくれる、そんないちゃラブ新婚生活を堪能できた! とはいえ、しょせんは夢の出来事と考えていたが、登校途中に出くわした幼馴染はーーなぜか顔を真っ赤にして走り去り!? 疎遠になった幼馴染との、ちょっぴり不思議な学園ラブコメ!
神剣の意を聞き、王を選ぶ斉家に生まれた日夜子。その役割は男性に受け継がれるが、都からの使者に妹を人質にとられ、男装し偽りの選定をすることに! ところが、五竜の一人・白金竜鎮に選定の真偽を怪しまれ……?
「陛下、退位をご決断ください」ついに蜂起し、皇帝・ショウ飛へ迫る朱西。戦か、退位かーー与えられた猶予は十日。禁軍すら敵に回る状況で、それでもショウ飛は国を守るため戦う道を選ぶ。一方理美は、初秋の庭で聞いた「決した」という珠ちゃんの言葉の意味を考えていた。そんな中、ショウ飛が突如、原因不明の体調不良を訴える。毒が疑われ、理美は伯礼が何度か黒い小瓶を手にしていたことを思い出し……!? 全てを揺るがす第10弾!!
悪役令嬢エカテリーナに転生した社畜アラサーの利奈。前世の最推し・妹溺愛(シスコン)の兄アレクセイに会えて喜んだものの、初めて知った悪役兄妹の生い立ちが不幸すぎる! しかもお兄様は公爵として多忙すぎる毎日。前世の知識でお兄様を助けようとするエカテリーナだけど……あれ、こんなところに皇国滅亡フラグが!? ゲームになかった設定だらけの世界で、没落も滅亡も絶対回避! すべてはお兄様のため、悪役令嬢は頑張ります!
永遠を生きる姫宮として世界を守る真珠の元に、若き国主・透輝が命を狙いに来る。 彼の目的は「宮」を排し、新しく国を作ること。宮を守るため、真珠は禁断の婚姻契約をもちかける。 愛したら、死ぬーー相手と心から結ばれる時、姫宮と共に世界は滅びるのだから。だが仮初めと知りつつも、国を想う透輝に徐々に惹かれていき? 「たった一人の、あんただけが欲しい」 魂が求め合う第17回角川ビーンズ小説大賞<優秀賞>受賞作!
アルトゥーリア城に囚われたアーリウスを助けるため、「傭兵」としてのタブーを破り、革命を起こしたガングレイブ傭兵団。シュリは周囲の惨状を見て、自分がガングレイブを焚きつけたせいだと自責するが、いつまでも足手まといでいられないと、炊き出しをして革命兵の英気を養うことに専念する。リルは盗まれた資料を取り戻すために魔工研究所に向かい、ガングレイブは王城を目指して一直線に突き進む。それぞれが己の役割を果たしていき、遂にガングレイブは遂に王城に辿り着く。しかし、フリュードが待つであろう謁見の間に踏み込むと、そこにはアルトゥーリア王が血まみれで倒れていてーー。
使節団としてランレオ王国に滞在することになったマリウスたち。魔法に興味津々なバーラは、「マリウスに弟子入りしたい」と衝撃的な提案をする。マリウスは一国の王女が他国の人間に弟子入りできるのかと悩むが、予想に反してランレオ国王はバーラの弟子入りを認め、マリウスとバーラは弟子入りの儀を行った。マジックアイテムの共同開発や、転移魔法の報酬などを取り決めつつ、息抜きにランレオ王都を観光して、他国での時間を過ごしていく。しかしある日、アネットが何かが目覚めたような気配を察知したと言いー。
ポーンソニア王国の跡目争いに決着をつけたヒカルは、王都の衛星都市ポーンドに戻っていた。騒動の最中でヒカルが「シルバーフェイス」であると気づいたギルドマスターのウンケンは、ある意味命の恩人のヒカルのために、持てる技術の全てを教え、修行をつけることで恩返しに変えた。そしてウンケンの指導の「卒業試験」としてヒカルに告げられたのは、ダンジョンにて実践を積むことだった。一方、ジルアーテもまた、アインビスト連合の盟主ゲルハルトからとある「試験」を伝えられる。それは聖ビオス教導国にあるダンジョン『魔錠の迷宮』に存在する水の精霊魔法石を取ってくるというもの。水が貴重なアインビストでは大きな利益となり、ジルアーテの実力を知らしめることができる。偶然か運命か、ヒカルとジルアーテは再び同じダンジョンに集うことになりーー。
アバンシア迷宮を攻略したルードは街の管理に追われていた。迷宮の発見で急激に人が増えたアバンシアの街では、冒険者たちが滞在する環境が整っておらず、あちこちでトラブルが起きてしまっていた。そんな中、ルードをさらに悩ませていたのは守護者マリウスの存在だった。何故か仲間として加わったマリウスは、ルードに迷宮の管理を手伝ってほしいと言い、毎日のようにクランハウスに押しかけてくる。代わりにクランの運営を手伝ってもらうことで話をつけ、迷宮の管理部屋に行くと、そこではなんと迷宮の魔物を作り出せるようでーー。
ドゥゼ村の秘密を解き明かし、村に結界を貼り直したエルザ。今後はラグの木だけではなくきちんとした食事がとれるようにと、村の改革を進めていく。変わっていく生活に不安を抱いたイルクと衝突したり、不思議な猫と遭遇したりとトラブルもありつつ、いつかお店を開くという夢のため、エルザはスレイマンに協力してもらいながら猪突猛進に料理を作っていく。そんなある日、村に長寿種の男たちが現れる。結界を張った聖女に用事があるということで話を聞くと、かつて泥に飲み込まれてしまった土地を取り戻したいのだと頼まれる。自分にできるのならば協力しようと、エルザはスレイマンとバーニャとともに、ドゥゼ村を発つのだがーー。