2019年8月2日発売
この物語は、美人のダダ甘お姉ちゃんズにおはようからおやすみまでくまなく甘やかされつつも、駄目人間にならずに世界が驚くすんごいゲームを作り出した天才ショタのお仕事小説なのである!-神より賜ったが如き芸術方面の才能をそれぞれ持つ二人のお姉ちゃん、美咲と咲良が南紀白浜で出会った天涯孤独の美少年、天河蓮。二人が成り行きとお節介からともに暮らすうちに蓮がとてつもない数学方面の才能を持つことに気付く。才能の発露故かいつのまにか同人で評判になっていた蓮お手製のゲームを、商業ゲームとして本気で世に出すことを決意した美咲と咲良に蓮…ダダ甘お姉さんと天才ショタ。苦難に塗れダダ甘にとろけるゲーム作りの日々が始まった!!
立入禁止の校舎の屋上を主な生息地としている捻じくれた高校生・因幡文は、飛び降り自殺をしようとしてやめた先輩の鈴鹿涼子を目撃する。死の間際にあっても何の色も映さない鈴鹿の瞳に興味を覚えた因幡は、いじめられていて球体関節人形と因幡にしか心を開かない捻じくれた後輩・小刑部智世とともに、鈴鹿のストーキングを開始する。鈴鹿の日常はシンプルで、時折死のうとしては無感動にやめる、その繰り返し。尾行、ゴミ漁り、盗聴…。小刑部の類まれなストーキング技術で、因幡は鈴鹿の心の奥底に潜り込んでいく。愚か者と煙の集まる場所で、彼らの捻じくれた青春が風に揺られる。寂しくなったら読んでほしい、奇妙なストーカーと自殺先輩のお話。講談社ラノベチャレンジカップ優秀賞受賞作品。
感情が昂ぶると、最悪、死に至る病ー『感情性自己免疫疾患』。そう診断されて以来、僕にとって、感情なんて無価値なものだ。喜び、怒り、哀しみ、楽しみーどんな感情も、僕を蝕む存在。だから僕は、感情を持たない。誰のことも、好きにならない。そんな僕に向かって、クラスメートの奈々川恵実さんが言い放つ。「-私は、四東くんのことが好きっ!!」僕が誰かを好きになるなんて、あり得ないはずだったんだ。だって誰かを好きになったら、僕は命を落としてしまうのだから。だけど芽生えていく自分の感情を、止めることはできなくて…。これは、感情を持たない僕と、感情豊かな彼女の物語。
地表のほとんどが砂に覆われた世界ーー。 人は、壁に囲まれたごくわずかな土地でなんとか生きていた。 少年アルクスは、究極の魔導兵器〈アルター〉操者としての才能を見い出されながらも、適性なしとして壁外に追放されてしまう。 砂の中で彼の命が消えかけた時、死神のごとき外貌の漆黒のアルターの中から、美しい魔族の少女が姿を現し、告げた。 「生き残りたいなら、私の身体を貫け」とーー。 その言葉に従い、彼女ーールーと契約を交わしたアルクスは、魔族の少女と最強のアルターとともに砂の海を進む。 かつて交わした約束を果たすために。 獣として死ぬのではなく、人として立ち上がり戦うためにーー。 砂塵渦巻くオルタナティヴ・ファンタジー!