2019年9月5日発売
相手の気持ちに人並み以上に共感しすぎてしまい、自分の感情をコントロールできなくなってしまう「エンパス(共感能力者)」の根暗高校生・シンヤ。その能力により自身の本心を見抜かれたことで彼を好きになってしまった少女・まひる。特殊な能力ゆえに他人に心を閉ざしていたシンヤは、超絶ポジティブなまひるの真正直な愛によって少しずつ変わっていく…。ふたりの波乱万丈な恋模様を笑いと涙たっぷりに描く青春ラブストーリー。ピュアフル小説大賞金賞受賞作!!
ミラクル生命保険の大宮支社、第二営業部に勤める大森吉実は、新人時代にあることから上司に「疫病神」と言われ、同期のデキる男・高羽からさらにひどいことを言われたのを気にしている。ある日吉実は、直接話したいという客が窓口に来ていると呼び出される。クレームかと緊張する中、その人から告げられたのは…。吉実なりのやり方が少しずつ実を結んでいくのに胸打たれる、元気が出るお仕事ストーリー!
一気読み必至!最高のドラマチック青春スポーツ小説! 監督の酒田以外、初心者だらけの高校ラグビー部が、 ゼロから鍛えて花園を目指す!? * * * * 【STORY】 名門大ラグビー部出身の酒田公男は、就職が決まらず、恩師の伝手で神奈川県にある私立櫻木学院高校の臨任体育講師の枠にもぐりこむ。そこで若い新理事長から、ラグビー部の立ち上げと花園出場を命じられ、背水の陣で挑むことに。 なんとか集めた部員は個性的かつ素人ばかり。しかし酒田の粘りやクレバーな主将、トンガからの留学生などのおかげで、チームの力はアップしていく。7人制セブンズの大会、菅平の合宿を経、少しずつ変化する部員たち。そしていよいよ花園予選が始まる── 【著者メッセージ】 「えっ。雨なのにグラウンドで練習するの」「そこに選手が倒れてるのに試合続行なんすか」 2007年。横須賀高校ラグビー部で取材を始めた頃、超のつくラグビー素人だった私には驚くことばかりで、これはかなり本気出さないとまずい、と普段は気の抜けている人間が珍しく気を引き締めたものでした。(中略) それからは大学ラグビーやトップリーグのシーズン中は毎週末の秩父宮通い。 (中略)取材のおかげで試合の流れもそれなりにわかるようになっていたし、「ナイストライ!」とか「とめろー!」とか普段は出したことのないような大声で応援するのも楽しかったし、なによりラグビーマンたちはカッコよかったし、ラグビーっておもしろーい。こうして私は、まんまとラグビーにはまってしまったのです。 私のラグビー観戦熱狂時代は2015年のワールドカップ、日本代表が南アフリカに勝利したあの試合でピークを迎えました。 (中略) 『Go Forward!』が世に出たとき、十年とはずいぶん時間をかけたのですね、という言葉をよくかけられましたが、実は、十年のうちの半分はただただラグビーを楽しむだけの時間だったのです。でも、楽しむって、大事ですよね。 あれから四年。再びワールドカップの年が巡ってきました。しかも、場所は日本。 僭越ながら、この本がラグビーを知らない方たちにワールドカップに興味をもっていただけるきっかけに、ラグビーを楽しむきっかけになってくれたら、と願っております。 (文庫版あとがきより) イラスト:alma