2020年1月14日発売
街のあやかしの調停役を継いだ高校生・遥と、その執事で妖狐の雅火。夏休みに入り、遥は夏祭りや次の舞踏会の準備に追われていた。そんな多忙なある日、頼りの雅火が突然屋敷から姿を消してしまい……?
毎夜悪夢にうなされていた女子大生・楓。十二単の姫が「憎らしい…」とさめざめ泣く夢だった。あるとき友人の恋愛相談で、変わり者だが腕利きと噂のまじない屋を訪れると、出迎えたイケメン陰陽師・斎から「今度はどんな呪いを掛けるつもりだ!?」と追い返されてしまう。初対面でそれってどういうこと!?それは連日のあの夢が関係しているようでー?前世の呪いで陰キャになった残念陰陽師が、大事なものを“代償”に望みを叶えてくれるとしたら!?非モテ陰陽師と呪いを掛けた張本人(?)の奇妙なまじない事件帖!!
「しばらく彼女とかくりよに行く」とわけのわからないことを言って兄が消えた。大学生の真穂は、兄の手がかりを追って上野にある資料館を訪れる。そこで出会ったのは、神々しい大蛇に姿を変えることのできる男、有龍。本業は学芸員だと言って渋る彼を拝み倒して、なんとか兄捜しを手伝ってもらうことに。調査が手詰まりになり、真穂は最後の手段でかくりよに向かう。上野の赤い鳥居を駆け抜けると、そこは別世界だったー東京上野の不忍池には龍がいるという。兄妹の絆が導く不思議あやかし物語。
両親の海外赴任で、中学生の七尾ちあきは獣医の兄とふたり暮らしを始めることになった。その住まいに謎の男たち・猫宮十九朗と常葉が訪れたとき、異変は起こる。彼らの探していた、十二のあやかしが宿る札の封印が解けてしまったのだ。力を失っていたあやかしたちはちあきの兄の生命を盗み、街中に散ってしまう。死の危険が迫った兄に、十九朗は自らの命の半分を貸すと決断する。その代わり、ちあきに「札のかりそめの主」となり、あやかしと兄の魂を集めるよう要求しー?
小さい頃からアクセサリーが大好きで、憧れの老舗宝飾店の販売員は天職だった。今朝までは…。金属アレルギーを発症し突然失業した天。さらに「本命彼女と結婚します」という書き置きとともに彼氏に貴重品を持ち逃げされる。やけ酒を飲んで気がつけば、初対面の男性の会社に転職することになっていた。職場は青山の外れの瀟洒な一軒家。知る人ぞ知るオーダージュエリーのお店だという。天は唯一の接客係として、お客様たちの大切な記念日に関わっていくー日常が豊かに輝く、ジュエリーをめぐるお仕事物語。
「僕の将来のクラン・メンバー、家族になってくれないだろうか?」モンスターが跋扈する遺跡・古城を攻略し、所有する集団ークランの設立を夢見る少年・レオン。彼はある日、ノーコンな自称天才魔導士の少女・リシアと出会う。「家族って、こ、公私ともに?」「いや、僕のクランはハーレムにしたいし」「アンタわりかし最低ね!」そんなノリで組みはじめた二人はしかし、大型古城を支配する竜人姉妹や、有名クランを率いる獣人王と出会い戦っていく中で、彼らだけの城、彼らだけの最高のクランを創り上げていくー!二人の絆でどんな強敵も討ち倒せ!攻城戦から始める剣と魔法の英雄譚!第11回GA文庫大賞奨励賞受賞。
「この杖、直してもらいます!」半人前の魔法杖職人であるイクスは、師の遺言により、ユーイという少女の杖を修理することになる。魔法の杖は、持ち主に合わせて作られるため千差万別。とくに伝説の職人であった師匠が手がけたユーイの杖は特別で、見たこともない材料で作られていた。未知の素材に悪戦苦闘するイクスだったが、ユーイや姉弟子のモルナたちの助けを借り、なんとか破損していた芯材の特定に成功する。それは、竜の心臓。しかし、この世界で、竜は1000年以上前に絶滅していたー。定められた修理期限は夏の終わりまで。一本の杖をめぐり、失われた竜を求める物語が始まる。第11回GA文庫大賞奨励賞受賞。
「これだけは言っておきます。社畜にプライドはないが、魂はある」尊敬していた編集者、御旗と訣別し、自社のサイトでお仕事小説の連載を発表した槍羽。執筆を担当の花恋は、取材のため、変装してコールセンターの現場で働くことに。「-この程度で済むと思うなよ」御旗の影響力により、様々な妨害を受ける槍羽だったが、思わぬ周囲の助けもあり、準備を進めていく。一方、御旗の会社より、損害賠償に関しての連絡が届き、鋭二と御旗は、直接対決することとなったー。「人は、いつだって、自分が今いる場所を踏みしめるしかない」“禁断の”年の差ラブコメ第8弾!
「……ふぇ? な、なに?」 引きこもりの少女テラコマリこと「コマリ」が目覚めると、 なんと帝国の将軍に大抜擢されていた! しかもコマリが率いるのは、下克上が横行する血なまぐさい荒くれ部隊。 名門吸血鬼の家系に生まれながら、血が嫌いなせいで 「運動神経ダメ」 「背が小さい」 「魔法が使えない」 と三拍子そろったコマリ。 途方に暮れる彼女に、腹心(となってくれるはず)のメイドのヴィルが言った。 「お任せください。必ずや部下どもを勘違いさせてみせましょう!」 はったりと幸運を頼りに快進撃するコマリの姿を描いたコミカルファンタジー! 引きこもりだけど、コマリは「やればできる子」!?