2021年11月4日発売
義父が院長を務める病院の経営危機を救うため、氷川諒一のもとへ資金援助を前提とした婿入り話が舞い込む。しかし氷川には将来を誓った相手ー橘高清和がいる。断固拒否する氷川の前に、今度は義弟の正人が現れて愛を囁き、事態はさらにややこしく…?「僕がお爺さんになってもそばにいてね」たとえ歳月を重ねても、隣に愛しい男がいなければ意味はない。氷川と清和の明るい未来はどっちだ!!
薔と常盤、そして仲間たちが向かうのは、八十一鱗教団の聖地・蒲牢島。教団始祖・竜花が島の何処かに隠した契状を見つけだし破棄して、龍神と縁を切らなければならない。しかし情報が少ないうえに気まぐれな龍神に翻弄され、探索は思うように進まなかった。鍵になるのは椿が持つ前世の記憶だが、行き着いた先の真実は薔にとって身を切られるようなもので…。三百年もの時を超え、壮絶な愛憎劇が蘇る!!
スイスには世界中からお金持ちの子女が集まる全寮制寄宿学校がいくつかある。中でもサン・ピエール学院は伝統校のひとつに数えられ、珍しく制服ありの男子校という形態を採っている。生徒はそれぞれダイヤモンド寮、ルビー寮、エメラルド寮、サファイア寮、アメジスト寮と、宝石の名を冠した五つの寮に分かれて日々の生活を送っていた。 生徒のルネは不思議な縁から、蓋にターコイズがはまった宝石箱を手に入れた。中には、赤縞瑪瑙の指輪がひとつ。しかしルネはその指輪を紛失してしまう。しばらくのち、指輪は別の生徒によって発見されるが、生徒たちの間では、それは「サモス王の呪いの指輪」だと噂される。サモス王の指輪は学院の七不思議のひとつで、以前、指輪にまつわる伝説を聞き知った生徒が、悪戯で指輪を友人の食事の中に入れた。すると友人は落雷事故で亡くなったといういわくつきのものだ。以来、指輪は行方不明になっていたのだが……。 少年たちは宝石にまつわる謎を解くことができるのか? シリーズ第2弾!!