2022年11月8日発売
人見知りが酷く、外出時にマスクを外せないでいる会社員・凪紗のもとに、クリスマスも近い夜、海外でガーデナーをしている元カレから結婚したという葉書が届く。失くした恋に落ち込んでいる矢先、ひょんなことから人と人との縁を結ぶお役目を持つという不思議な男子・ショウを拾う。 わんこ系の人なつっこいイケメンだがどこか不思議な彼は、なぜか凪紗の近況を知っていた。花の香りが好きだという彼とともに、花屋カフェLune(リュンヌ)を訪れるがーー。 ショウと過ごすうちに、花たちと再び触れ合い、店主・成宮や悩みを抱えた店員のロミたちとも親しくなり、凪紗の世界は広がっていく。 だが、そんな日々はあることがきっかけで変わり始めて……。花屋さんで繰り広げられる、ほろりと泣ける、心に寄り添ってくれる再生の物語。 ●著者プロフィール 白井カナコ(しらい・かなこ) 2005年、白井かなこ名義で講談社F文庫より『真夏の風船』でデビュー。その後も『Starlet』(主婦の友社すこし不思議文庫)、『ほんとはずっと好きだった』(共著、ポプラ社)などオリジナル小説を出版。「OtoBon ソングノベルズ大賞」佳作受賞作『青の障壁』を電子書籍で配信中。漫画「君に届け」シリーズや映画「アオハライド」のノベライズ(集英社みらい文庫)のほか、『小説 映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』、『小説 映画ドラえもん のび太と奇跡の島』(小学館ジュニア文庫)といったノベライズも手掛ける。
<内容紹介> 仕事一辺倒に生きてきた瀬川拓海は、ある日、突然の余命宣告を受ける。失意の中、通院時に偶然知り合ったのは、天真爛漫な女性・葵だった。拓海と同様、余命いくばくもないという葵は「死ぬ前に結婚を経験してみたい」という突拍子もない理由で、拓海に同棲の話を持ちかける。ふたりは夫婦として叶えたい6つの目標を作成し、残された1年で疑似夫婦生活をスタートすることに…? 限りなく切なくて温かい、恋と愛の物語。 <著者プロフィール> 高梨愉人(たかなし・ゆじん) 広島県出身、愛媛県在住。1987年生まれ。会社員の傍ら30歳で執筆活動を始め、『二度目の過去は君のいない未来』(集英社文庫)でデビュー。