2022年9月22日発売
物語はエンドロールを迎えて、それでも僕たちの人生は続く。大芸大を卒業してから六年の月日が経った。僕、橋場恭也は再び辿り着いた“十年後の世界”で自ら起業した広告代理店の社長になった。この忙しくも充実した日々こそ、やり直しの果てに選び取ったルートなんだ。けれど数年ぶりの河瀬川からの連絡で、僕の人生はまた大きく揺れ動きだす。「橋場に、力を貸してほしいの」彼女の頼みはゲームの企画協力。僕にもう一度、創作の世界に立つ資格があるのか。長い回り道をした僕と、遠い高みへ進んだチームきたやまの仲間。時間は戻らず、奇跡は二度起こらない。それでも……青春作り直しストーリー、エピローグが始まる第11巻。
命懸けの死合いを見世物に、帝国の血の渇きを満たす剣奴孤島『ギヌンハイブ』--それが、魔都の狂騒を乗り越えたナツキ・スバルを迎えた新たなステージだった。 『幼児化』の影響の解けぬまま孤島の洗礼を受けるスバルは、同じ境遇の仲間を束ね、残酷な死合いの攻略へ挑む。 だが、結束するスバルたちを嘲笑うように色濃さを増していく孤島の暗雲。 そして果たされる因縁の邂逅、ナツキ・スバルは再び、帝国最大の恐怖と対決するーー。 「お前さん、俺の知ってる怖い奴と似た臭いがするな」 大人気Web小説、欺瞞と栄光の三十一幕。--もう二度と、俺は、お前に見失わせない。
「ちょっと感慨に耽っていただけ……私の部屋も、随分賑やかになったな〜って」 夏休み最初の日、海鳥の部屋で開催されたお好み焼きパーティー。しかしそれは、やはり奇妙奇天烈な事象の入り口に過ぎなかった。 焼きそばと白ごはんのおかげで、現状が相当ヤバいことに気づいた海鳥たちは、すぐさま対策を練り始める。それは具体的には、でたらめちゃんの動画配信と、夏祭りへの出店準備だった。 兵庫県、ご当地グルメ、里帰り、そうめんを啜るお嬢様、服をちゃんと脱がない筆記用具、海鳥と奈良のはじめての××……そして遂に現れる、『あの男』。 奇妙奇天烈青春ストーリー、いつの間にやら夏休みな、第三弾!
弟切飛(おとぎり・とび)は中学2年生。同級生とはあまり絡まず、兄と生き別れた日に「ひとつ目の男」が残していった相棒のバックパック「バク」と人知れず会話をしながら日々を過ごしている。 「弟切くんは、よくその鞄としゃべっているでしょう?」 しかし、そんな飛の秘密がクラスメイトの少女・白玉龍子(しらたま・りゅうこ)にバレていたことが発覚。飛の日常が変わり始める中、クラス内で、とある事故が発生する。どうやらその原因は、飛と龍子にしか見えないはずの「人外」にあるようでーー これは、一人の少年が立ち向かう、現実と非日常、「人」と「人外」を巡る冒険。「いのち」が「いのち」を食べる物語。
「聞いたら呪われる曲『ロキ』がSNS上に存在するらしいーー」 よくある都市伝説で盛り上がる高校に通うバンド少年、小鳥遊六樹。間近に迫る文化祭のステージに出演予定の彼は、噂など気にする余裕もなく、ライブの準備に頭を悩ませていた。 そんなある日、変わり者と評判の少女、庄條澪と共に委員会へ出席した六樹は、突然バットを持った女子生徒たちに襲われてしまう。彼女らが口走った言葉はなんと……「ロキロキロックンロール!」 逃げきれないと覚悟したその時、六樹のスマホに異変が生じてーー!?
「僕も、本当はあなたと一緒にいたい。ですがーー」 太白のもとに届いた父・長庚の片腕。動揺走るなか、突如あやねが原因不明の体調不良で倒れてしまう。若くして亡くなった太白の母も、結婚後に体調が悪化したという過去から辿り着くのはーーあやねの体を害している原因は、太白だという残酷な事実。 離れて暮らしはじめる二人だが、啓明の魔の手が刻々と迫り……。最大の危機を前に、二人が下す決断とは。数多の妖怪たちを巻き込んだ啓明との戦い、ついに終結! 1 噛む鬼はしまいまで噛むのか 2 鼠の尾まで錐の鞘 3 夫婦喧嘩は山犬も喰わぬ 4 一言既に出れば鬼も追い難し 5 鬼が唱える空念仏 6 狐七化け、狸は……八化け? 7 渡る世間に鬼はない エピローグ
幼い頃から人の残留思念を読み取る力をもっていたために人間不信を極めてしまったサイコメトラーの鹿野晶。「君のような優秀な人材をもとめていたんだ」国家公務員試験の面接中に突然、厚生労働省の特務局員・宍戸理人からスカウトを受ける。この男、イケメンだが、胡散臭さ120%。かつて「グランドフェイク」として名を馳せた凄腕奇術師だ。全くかみ合わない凸凹バディが、奇術とサイコメトリーを駆使した時、超常事件に関わる人々の切なる願いが明かされる!超常現象ミステリー。
吸血鬼であることを隠して生きるクロウ伯爵家の令嬢・フィーネ。ある夜の舞踏会、彼女は美しい神官・クラウスに正体を暴かれてしまう。 「--お前は今夜から、俺の恋人で、婚約者だ」 一族の秘密を守る代償としてクラウスが求めたのは、フィーネを婚約者にすること。吸血鬼を憎む彼は、復讐に彼女を利用するつもりだった。 策略から始まった婚約関係だが、互いの孤独を埋めるように二人は惹かれあい……。禁断の恋はやがて、クロウ家の秘匿された真実に辿り着く。 【登場人物】 ・フィーネ 血が苦手な吸血鬼の令嬢。兄を守るためにクラウスと婚約し、彼を殺す画策を練るが……。 ・クラウス 吸血鬼を憎み、フィーネの兄へ復讐するため生きる神官。不器用な優しさを持つ清廉な青年。 ・ノア フィーネの兄。優れた吸血鬼で、フィーネに束縛的な愛情を向ける。 序章 薄紅色の追憶 第一章 純白の神官と漆黒の吸血鬼 第二章 見えない鎖 第三章 つくりものの恋 第四章 ふたりきりの雨 第五章 甘い血の記憶 第六章 贄の永恋 終章 幻花の初恋
元リケジョ、異世界で運命の恋に落ちるーー。 薬の研究者として働く佐藤星奈は、気がつくと異世界に迷い込んでいたーー! なんとか薬師「セーナ」としての生活を始めたある日、行き倒れた男性に遭遇する。絶世の美しさと、強い魔力を持ちながら病弱なその人は、魔王デルマティティディス。 漢方医学の知識と経験を見込まれたセーナは、彼の専属薬師となり、忘れ難い特別な時間を共にする。そうしていつしか二人は惹かれ合い……。 元リケジョの天才薬師と美しき魔王が織りなす、運命を変える溺愛ロマンス、開幕! 「魔法のiらんど大賞2021」小説大賞・異世界ファンタジー部門《特別賞》受賞作 プロローグ 第一章 病弱な魔王様 第二章 2つの秘密 閑話 デルマティティディスの独白 第三章 魔王様の専属薬師 第四章 王都への旅 第五章 泡沫の恋 第六章 それぞれの想い エピローグ