2023年7月25日発売
義父が作った借金返済のため「蚕家」へ奉公に出た明珠。そこで明珠が仕えることになったのは、美少年の主人・英翔と、彼の従者の青年、季白と張宇だった。 英翔に“禁呪”がかけられていることを知り、さらにそれを解く鍵が自分自身にあることを知った明珠は、彼の力になりたいと強く思う。しかし、明珠が英翔にいくら禁呪をかけられた理由を尋ねても、「お前には関わりのないことだ」とすげなく断られるばかり。実は英翔には、簡単には明かせないもう一つの大きな秘密があった。 一方、明珠は英翔たちの役に立ちたい一心で、季白から持ち掛けられたあやしい臨時仕事に協力する。そんな明珠に、暗躍する術師たちの魔の手が迫っていたーー! 蚕家への奉公編、完結! にぎやかな日々が大きく動き出す、糖度高めな中華風ファンタジー第二弾!
夏の休暇中、ウェンディの屋敷から学院に戻ってきたアルマークとモーゲン。まだ学院に生徒が少ない中、寮の管理人・マイアは、二人にしばらく寮の仕事をこなすよう言いつける。雑用で寮の地下室を訪れたアルマークは、そこにいるはずのない闇の眷属、魔獣デリュガンに襲われてしまう。なんとか戦いを切り抜けたアルマーク。しかし彼はまだ、その出来事の意味に気づくはずもなかった。 休暇が終わり、クラスは来たる武術大会に向けた準備一色に染まる。アルマークは練習を重ねる中で、苦手な武術に苦戦するモーゲンに、秘密の特訓を提案する。ウェンディも加え、練習場所を探す三人。折しも日食のその日、庭園の先で彼らが出くわしたのは、学院の地下に広がる怪しげな遺跡だった……。
無口で無愛想な魔法使いフィリスとゆっくり距離を縮めていくルシル。 平和な日常を送っていたある日、二人が暮らす街に、青年・バーレイと彼の祖母・エレーナが引っ越してくる。彼らがこの街に馴染むまで、ルシルは二人を手伝うことに。つんけんしながら美味しいお菓子を作り出すバーレイと、上品そうな外見からは想像もつかない壮大な冒険話を持つエレーナ。ギャップだらけな二人とルシルは、すぐに打ち解けるが……。 「ばあちゃんに仲良くなるなって、言われてる」 二人はなぜか頑なに街の人々と距離を置こうとしていたーー。 ルシルがフィリスと出会って二度目の秋。新たな住人も加わりにぎやかで温かいコートデューの街で、ルシルとフィリスの日々はますます彩りを増していく。お互いを真摯に想い合う異世界再就職ファンタジー第三弾!
冒険者ギルドの受付で働く子爵家令嬢のミーア・ホープリルは、ギルドの業務に加え、婚約者であるジールの、錬金術工房の手伝いに追われる日々に疲弊していた。 あとわずかで寿退職だからと、頑張るミーアだったが、彼女はなんと退職前日にジールの浮気現場に遭遇してしまう。これまでの努力を蔑ろにされた彼女は、婚約を破棄すると決めた。 ミーアは今後の身の振り方に悩んでいたが、そんな彼女に宮廷錬金術師のクレインからまさかの誘いが舞い込む。 「俺の助手になれば噂なんて吹き飛ぶぞ」 「私、錬金術師になれるんですか!?」 見習い錬金術師として働くことになったミーアは、「見習い」とは到底思えない才能をみるみる開花させていきーー!? 蔑まれていた令嬢が天職にめぐりあう、お仕事ファンタジー開幕!
クラス召喚に巻き込まれた藤井雄二は、神様からクラスメイトたちと一緒の転移を提案されるが拒否したため、代わりに自分だけ転生者トーイとしての新しい人生を与えられる。 さらに、雄二は転生特典として【ジョブチェンジ】【詳細鑑定】【アイテムボックス】といった、本来であれば大注目を浴びるチートスキルを得るが、この世界の常識を知らない彼は、そんなこととはお構いなしにセカンドライフをエンジョイしようとする。 とある理由から老婆の奴隷アンネリーセ(本当は絶世の美女エルフ)を購入したトーイは、経験値の高い彼女から世界の常識を教わり、自分の規格外の力を自覚して……。 「ご主人様、なんで勇者に転職しないのですか?」 「勇者などと知られたら、絶対面倒だろ? 俺は自由に生きたいんだ!」 チートスキルと《転生勇者》のジョブを隠したいトーイ。彼の楽しい異世界ライフが今ここにスタート!
公爵家の令嬢シャーロット(シャロン)は、婚約破棄をきっかけに前世の記憶を思い出し、ゲーム知識を駆使して冒険者となった。 そんなシャロンは弟子となった錬金術師のタルトとともに冒険をしていた矢先、教皇である少女ティティアを助けるが、彼女は修道院と通じていた大司教に追われていた。 彼女を手助けすると決めたシャロンは、教皇を含めた自分たちのレベルアップに勤しんでいく。 シャロンは無事に〈癒し手〉から〈ヒーラー〉へと転職し、確実に力をつけていき、ついに大司教が闇の女神ルルイエを迎えようとしている事態をとめるため、修道院へと向かう。 しかし、そこで想定外の事が起き……!? 女神との対峙で絶体絶命の危機!? 元悪役令嬢の自由な冒険者ライフ、第三幕!
ライムが宏に対して家族以上の感情を募らせているーー。そんな雰囲気をうっすら感じ取っていた春菜達は、幼少期の恋というデリケートな内容にどう対応するべきか悩む。だが、出産経験者でありライムが尊敬している大人の女性、エレーナと詩織から直接ライムに助言してもらうことで事なきを得るのだった。 一方、数年ぶりにアズマ工房に新人職員が加入され、下っ端期間の長かったジノ達は後輩ができたことに大喜びするのだが、先輩であるファムは「せっかく新人が入ったんだし、何か指導してくれない?」と、冷静な面持ちで宏にお願いをしてきて……。 当初は釣りと料理であっさり行うはずだったアズマ工房新人指導が、気付けばなぜか地元民も参加する大規模な地引網イベントに発展! オクトガルにダイアズマー、さらには海洋神・レーフィアまで巻き込んだビッグイベントの行方は!?
常世とこの世が完全に繋がって十年ーー。 幽霊も妖怪も幻獣も精霊も、あらゆる怪異は人間の隣人と化した。 人の世は姿をがらりと変え、魑魅魍魎がそこかしこにあらわれて混沌と化していた。 無論、妖怪絡みの犯罪は後を絶たず、その解決を生業とする者が出てくることは必然で。 『魍魎探偵』 そう呼ばれる男は、今宵も助手の美少女とともに妖に関する事件に向かう。 依頼人からの手紙にはこうあった。 「自分は人魚です。このままでは喰われる。助けてください」と。 しかし向かった先の旧家では、人魚はもう一年も前に食べてしまったらしく……。 魍魎探偵が騙る、事件の真相とはーー?
「魔王戦艦〈エンディミオン〉、全速前進!」レオニス率いる魔王連合は〈竜王〉ヴェイラの圧倒的火力で〈ヴォイド〉を殲滅、〈不死者の魔王〉が待ち受ける〈次元城〉へ突貫する。一方、〈第〇四戦術都市〉でエルフィーネを救出したリーセリアは、脱出の最中、〈使徒〉ネファケスの襲撃を受けてしまう。窮地に陥ったその時、聞こえて来たのは、夢の中で聞いたあの声だったーー。『--私はロゼリア。ずっと、この時を待っていた。わたしの魂を宿した者が目覚める時を』。謎の声に導かれ、リーセリアの魂は遙か一〇〇〇年の時を遡る。或る少年が〈勇者〉となった、運命の日へ。
呪いの曲『ロキ』のPVの世界に迷い込んだバンド少年、小鳥遊六樹とクラスメイトたち。悪意の白雪舞輪によって、七名それぞれが抱える「秘密」を人質に取られ、互いに争うよう仕向けられてしまう……! 第一のゲームを終えた六樹たちが次に挑むのは『ハロウィンバレット』。体のどこかに隠されたターゲットマークを撃ち合い、撃たれた者は自らの秘密を明かさなければならない。友人に銃を向けるのか、一同は選択を迫られる。そして、徐々に明らかになるPVの世界の真実。果たして六樹たちは、この世界から無事に脱出できるのかーー?
三学期学区対抗戦ーー《シナリオライター》を駆使した越智春虎の策略と泉姉妹の「冥星」の暴走という凶悪な事態に頭を抱える俺・篠原緋呂斗。そんな俺の前に現れたのは、学園島に絶対に現れてはいけないはずの少女・羽衣紫音だった。このまま敵の思惑通りになれば、「俺たちの嘘」は最悪の結末を迎えてしまう。ならいっそ、羽衣すら巻き込んだこの状況下でしかつけない嘘をついてしまえば、俺たち英明学園にも勝機はある。越智や泉姉妹のチートじみた能力に対抗できるのは、嘘とイカサマと仲間と、これまでの鬼畜過ぎる戦いを切り抜けてきた俺自身の力。逆転の秘策をご覧あれ。
ケイオスとの極限の読み合いの後に語られた事実から、「神々の遊び」の真実の姿に一歩近づいたフェイたち。そんな彼らに興味を持った世界最強チーム『すべての魂の集いし聖座(マインド・オーヴァー・マター)』の一員である超獣ニーヴェルンが「神々の遊び」を仕掛けてくる。遊戯は村長が殺された架空の村が舞台のマーダーミステリー。ケイオスやミランダらも交えて、チームメイト同士お互い疑心暗鬼となりながらも各々に与えられた役割をこなしていく。だが、そこでフェイが辿り着いたこのゲームのクリア方法には、気まぐれな神・ニーヴェルンの狡猾な企みが込められていたーー!
明日香、紗季、ひな。三人の彼女と「三股」をかけていることが学校中に知れ渡ってしまった俺・真田勇紀。そんな居心地の悪い空気の中始まったのは訓練合宿。クラスの団結力を高めるって、こんな空気で一体どうやって!? そのうえ、記憶を失う前の俺と今の俺の違いが、どんどん気になり始めて── 「前のあんたを思い出してよ」 「今の方が優しいなって……」 「確かめたいなら、キスしてみればいいんじゃない?」 少しずつすれ違う中、ついに明日香との過去の記憶が蘇る──!? 記憶喪失サスペンスラブコメ、第二弾。