2024年6月5日発売
異形を狩ることを生業とする、祓い屋の名家の娘・神崎雛乃。 その異能の強さ故、近付くものの生命力を吸い取ってしまう彼女は 「死神姫」と呼ばれ、周囲に疎まれて孤独に生きてきた。 普通の幸せなんて夢のまた夢なのだと諦めていた雛乃のもとに、 ある日、敵対する一族の元当主・龍ヶ峰雪嗣との結婚話が降って湧く。 盟約に則り嫁ぐことになるものの、 婚姻はあくまで形式上のもの、白い結婚と考えていた雛乃。 しかし異能により「不老不死」の身体を持つ雪嗣は、 雛乃のそばにいることができる唯一の人でーー? どうあがいても「運命」のふたりが愛を育む、美しき婚姻譚。 ■著者プロフィール 忍丸(しのぶまる) 『異世界おもてなしご飯』(カドカワBOOKS)でデビュー。著作に「わが家は幽世の貸本屋さん」シリーズ(ことのは文庫)、『アラベスク後宮の和国姫』『花咲くキッチンー再会は薬膳スープと桜を添えてー』(ともに富士見L文庫)、『幽世のおくりごと 百鬼夜行の世話人と化け仕舞い』(ポプラ文庫ピュアフル)など多数。
大学生の北野睦月が成人式へ出るため関西の実家に帰省すると、前日に突然事故死した元カレ・早瀬光輝から宅配便が届いた。彼とは高校卒業時に本意ではない別れ方をして以来会っていない。 動揺しつつ箱を開けると、中には金平糖が七粒入ったビンと、「一日一粒、食べて。食べ終わったら、約束の場所に来て欲しい。」と書かれた手紙が入っていた。手紙にあった“約束”を思い出せないまま睦月が金平糖を食べると、二人の出会った日に戻っていて……? 金平糖の奇跡の謎と、二人の約束が明らかになるとき涙が溢れて止まらない、感動の青春ラブストーリー。 ■著者プロフィール 松崎真帆(まつさき・まほ) 大阪在住。好きなことは書くこと、飲むこと、食べること。広告制作会社に勤務しながら、小説を執筆。「溺れる獣と甘い罠」(主婦の友社)でデビュー。エブリスタにて活動中。