2025年1月15日発売
鬼による神坂本家襲撃をからくも退けた透子たち。高校3年生になり進路も考え始めたところだ。 恋心を自覚した透子は、同居する千尋にいっそう惹かれていく。 しかし鬼の数が急増し、透子も夜毎に鬼狩りに駆り出される。 「守り姫」の役割を果たすべき自分と、鬼狩りの力はないが才気煥発な千尋。 二人の未来が思い描けず悩む透子と、心配する千尋はすれ違う。 そんな折、透子は分家の鬼狩りで同い年の桃と、双子の弟の蒼摩に出会う。 彼らに導かれ鬼の棲み処に招かれた透子は、本家の裏切りと「守り姫」の真実を知りーー。 ===キャラクター紹介=== 芦屋透子 高校3年生。 本家で異能の修業をしたことで、鬼狩りの仕事に本格的に参加することに。 引き続き千尋と同居中。 神坂千尋 高校3年生。 異能をもたないことに悩んできたが、式神のだいふくは千尋の中に眠る「力」について、何か知っているようでーー? だいふく 透子と千尋が作った猫又の姿をした式神。 人間の言葉をしゃべる。鬼のにおいには敏感。 プロローグ 第一章 春の訪れ 第二章 双子 第三章 望まぬ招待 第四章 疑念 第五章 告解 第六章 鬼の棲み処 エピローグ
庭師になるため田舎から出てきたサラ。しかし鞄をひったくられ紹介状をなくしてしまう。 路頭に迷ったサラは、訳ありで未だ誰も採用されていないという庭師の求人に飛びつく。 その屋敷の主は、美しくも破天荒と噂の、男装の女男爵・アイリだった。 難題の採用試験をサラはあふれる植物愛で突破。 庭師となったサラはアイリに連れられ庭園を巡ることに。 行く先々で事件が起こるが、アイリの洞察力とサラの植物知識で解き明かしていく。 やがてサラは、ある花と父の死の真相を追うアイリの孤独に気づきーー。 ==登場人物== アイリ 『特別継承権』を認められ、女性の身だが暫定的に男爵位をもち、男装を好む。 たぐいまれなる美貌と頭脳をもつが、破天荒と噂される。 サラ 田舎から出てきた17才の少女。 祖母の影響で草花をこよなく愛し、庭づくりとその知識は誰にも負けない。 プロローグ 第一章 女男爵とパセリ 第二章 整形庭園と貴婦人の探し物 第三章 風景庭園と中庭の謎 第四章 幽霊屋敷と古典庭園の隠し事 第五章 魔女の庭と青い花の秘密 エピローグ
皇族の傑は狩りに出て雪の中で凍死しかけていた。本の虫で無害な傑だが、新帝である兄に疎まれ食料もろくにない僻地に左遷されたのだ。 けれど瀕死の傑は部族の美しい少年《明の星》に救われる。 初めての友を得て心穏やかな時を過ごす傑だったが、皇帝の詔を携えた宦官たちがやってきたことで優しい時間は終わりを告げる。 傑が都に旅だった直後《明の星》は傑に届くはずだった手紙を偶然手に入れる。そして彼の窮地を知り、急いで傑を追いかけるがーー。 少年たちの絆と成長のアジアン・冒険ファンタジー!
黄桜男爵家は特殊な家で、令嬢ありすも人ならぬものが見える。 そんなありすも結婚し、上流階級の人々を集めたお披露目会で幸せな若妻として一歩を踏み出そうとしていた。 けれど善意から夫に取り憑く女の霊を指摘して、衆人環視の中、夫に突き飛ばされ罵られ、ついには離縁状を叩きつけられる。 そんなありすの元に縁あって助けた空泉伯爵家当主・一臣が足繁く訪れる。柔和で実力と美貌を兼ね備える一臣だが、ありすを保護するあやかしの猫はひどく警戒し…… ばけもの姫の行く末は鬼が出るか蛇が出るか、大正浪漫恋物語。 第一章 幸せな破婚 第二章 アンティーク伯爵の求婚 第三章 鬼祓い 第四章 印刷所の娘
子爵家の次女マグリットは魔力なしの『残りカス』と呼ばれ使用人として育てられた。 そんな彼女の願いはただ一つ。 「ああ、日本食が食べたい」 そう、彼女は転生者だったのだ! ある日、姉が駆け落ちしてしまい、代わりに恐ろしい腐敗魔法を使う辺境伯の元に嫁ぐことに。 しかし悲観するどころか大喜び! 彼こそマグリットが待ち望んでいた人で……!?
ラウルの婚約者となったパレンティア。婚約式に向けてラウルに相応しい女性になるために、脱引きこもりをしてアカデミー講師をはじめると……同僚との関係を嫉妬され、図書館で抱きしめられたり、中庭でご飯を食べさせられたりとラウルの過保護が増しているような? そんなある日、楽しみにしていた婚約式の延期を王太子に命じられてしまいーー!?
優秀な神力を持つ聖女候補アリアセラ。 ある日呼び出しを受けるとそこには王太子ジークフリードがいてーー 「俺の婚約者になってもらえないだろうか」 「無理です」 何を隠そう彼は『薄い聖典(ほん)』で妄想のネタにしているその人で!? 国の危機を救うための政略婚約だと言われ承諾するが、なぜかジークの求愛は止まらず……結婚はしないって約束ですよね!?