作者 : よしむらかな
「美」こそ8つ目の罪にして最大の悪徳ーー 調香師の事件から一転 余暇を過ごすひな子達は“きらら”という失踪してしまった少女を捜す美々美と出会う。“きらら”の容姿が画家・疋田英秋の作品「色欲」に描かれた女性に似ていることから失踪への関与を疑ったひな子達は疋田の調査を黒湖へ相談することに。調査を進める中、彼には過去 絵のモデルをした女性が失踪するという噂が立っていたことが分かって……。芸術に魅了され、堕落した果てに待ち受けるその罰とはーー。
ボク達はただ生きていたいだけなのにーー。 ボク達はただ生きていたいだけなのにーー。ついに山津神家の山に眠る“トザクラ”の下に辿り着いた調香師。崩れ行く“トザクラ”を守ろうと体内に“トザクラ”を取り込んだところ異形の姿へと変貌を遂げてしまう。凶悪化する力と意志。強い生存本能に従うようにその敵意は黒湖とひな子へ牙を向く!“トザクラ”を巡る争いは、一つの結末へーー。
その暴力的な福音は 生命としての本能か それともーー。 ”トザクラ”の手がかりが眠る山津神家(やまつかみ)の山にたどり着いた調香師<パフューマー>たち。ひな子とアヤコの二人は、黒湖たちと別れ、先行して彼女たちを尾行していたのだが、調香師<パフューマー>の能力によって、その存在に気づかれてしまう。ひな子を逃がすため、ひとり立ち向かうアヤコ。調香師<パフューマー>の毒にやられ、追い詰められていく中黒湖たちが現れてーー。“トザクラ”をめぐる争いは佳境へと動き出す。
漂う甘美な香りは死への誘いーー 漂う甘美な香りは死への誘いーー “調香師”セリーヌ=アルジョンテをはじめ、次々と入国する凶悪な国際指名手配犯たち。彼女らを追い、来日したFBI捜査官たちの力を借り、“調香師(パフューマー)”の目的を探る黒湖たちの前に、突然”ノッポ男”が襲い掛かる。一方、入国後に姿をくらましていた“調香師”の手により死んだ人間を蘇生する薬品の実験のためスクランブル交差点で大量殺人事件が発生。事態を知った元警官で連続傷害犯リンドウは自身の目的のために、“調香師”の目的を語る。赤い髪の女。蠢く協力者の影。そして語られた”トザクラ”とは一体ーー…。
毒を使う国際指名手配犯が極秘入国。見えない凶器“毒”が忍び寄るーー…!! 異郷より訪れしは毒を操る危険な女ーー… 毒を操り「調香師」と呼ばれる国際指名手配犯・セリーヌ=アルジョンテが極秘で入国した。さらに彼女とともに複数名も入国し、その中には元警視庁の人間も…。彼女たちの目的は不明だが、呼び寄せたのは……? 見えない凶器“毒”が流々家に忍び寄るーー…
一族をめぐる連続殺人事件、新展開ーー!! 山奥の温泉旅館の資産家一族が次々と殺害される中、ひな子、千代、鳴海は山の中に群生する薔薇を見つける。 匂いの強いこの薔薇は、教団「純潔の薔薇」で育てていたものと同じ匂いであった……。 鳴海は、そこで倒れている女性を発見する。 女性は「おねえちゃん」と呟き、鳴海達に尋常ではない力を向けてくる…。 「山津神家の一族」編、ついに完結ーー。