作者 : アミュー
本番を目前に控え、最後の調整を終えた時瀬高校箏曲部。様々な困難やトラブルを共に乗り越えてきた今のメンバーでの最後の演奏…。あとは、これまで積み重ねてきたことを信じて舞台を楽しむだけ! 悪評もある中、彼らの音は観客へと届くのか!?
全国大会を前に美蘭とリュカのパートを入れ替えた一英。美蘭がソロに固執するのは、幼い頃の経験によるものだった。初めて自分の気持ちを互いに伝え、理解を深め合った一英のメンバーはどのような演奏をするのか──!?
全国大会の初日を終え、最後の全体練習に臨んだ愛たち。本番へ向けて気持ちが高まる一方、武蔵たちとの別れの時も近づいている寂しさに、練習を終わりにしようと誰も言い出せず…。そんな時、滝浪から部員たちに思いがけない言葉が掛けられる。そして迎えた大会二日目、会場へ向かおうとする衣咲の前に現れたのは!? 愛と衣咲の出会いを描いた番外編も収録!!
千太朗と晴の二人で予選を突破し、全国への切符を手にした永大附属高校箏曲部。そんな永大の唯一の新入部員・小早川明里が入部したきっかけはジャンケンの罰ゲームというものだった。しかし、次第にお箏にのめり込んでいった明里は初心者には難しい『瀬音』を弾けるようになるまでの成長を遂げるが…!?
全国大会初日の7番目に演奏する明陵高校。昨年は一英に敗れ、2位に終わった彼らだが今年は桐生を中心にリベンジに燃えていた。しかし予選での時瀬の演奏を聴き、桐生は今のままでは時瀬にも負けてしまうと危惧する。そんな彼が導き出した、自分たちの演奏の最適解とは──!?
周りに被害が及ぶのを防ぐために、1人で宇月の許へ向かった愛。自分からは決して手を出そうとしない愛を見てとっさに飛び出したさとわは、その身を挺して彼を守ろうとするのだが…。現場へ急ぐ部員達は、宇月の凶行を止められるのか!? そして、全国出場への道は──!?
愛を取り戻そうと箏曲部に接近する宇月。彼は何故、愛に対して歪んだ愛情を向けるのか…。一方、宇月との関係について哲生から問い詰められた名都。愛の祖父の家を襲わせたのが宇月だと知らされた名都は、自分が宇月の弟である事を愛に打ち明けるべきか思い悩み──!?
侑の音が生きるように、自分の爪を替えた名都。確認のための演奏では、浮いていた侑の音が全体に深みを出し、今までとは全く違うものとなる。4パートのかけあいも完璧に決まり「和」の完成に一歩近づくが、不穏な影が時瀬箏曲部に差し始め…。愛と哲生の出会いを描いた番外編も収録!!
二人の新入部員の指導を任された愛と光太。名都の質問に全く答える事ができなかった光太は晶に相談し、正しい演奏法を伝えるが、彼は部活に顔を出さなくなり…。一方の侑は愛の中学時代の噂を聞き、愛からは教わりたくないと告げる。しかし侑は愛から渡された演奏の基本が書かれたノートを見て、愛の音色の優しさを思い出して…!?