作者 : フシアシクモ
僧侶・安憬は陽の沈まない国に囚われ 不死の狼に戦いを挑み続けていた。 安憬を駆り立て続けるものは何なのかーー。 大蛇の息子・時太郎は 初めて出来た友達の鷹彦がまた旅に出てしまうことに 不安を抱いていた。 胸の奥に燻る想いが、それぞれを突き動かしていく。 内なる炎に心をかき乱される第7巻。
大蛇の息子・時太郎は友達が欲しかった。 大蛇の娘・イナは父を殺そうとする安憬に 複雑な思いを抱いていた。 ミヨは己の気持ちに素直になることで自身の変化を感じていた。 揺らぐ想い、変わらない信念 それぞれに抱えながら、時は流れていく 愛を問い直す第6巻!
子を得た大蛇とミヨ。 蛇の姿をした兄・時太郎と人間の姿をした妹・イナ。 見た目も性格もまったく違うふたりは悩みもそれぞれ。 種族の壁を越えて愛し合う夫婦、子育て編スタート!
大蛇の愛を一身に受け、穏やかで満たされた日々を過ごすミヨ。 しかし、体調が思わしくなく…? 母との関係、亡き父の思い、夫・大蛇の深い愛… “家族”の絆を問い直す第4巻。
大蛇が僧侶を嫌う理由ーーそれは大蛇の体が黒かった時代にさかのぼる。 梅の木の下で出会った魅力的な少女・キヌに老いた黒蛇は惹かれていき……。 現在の因縁につながる大蛇と少女のもうひとつの物語! 一方、ミヨと大蛇の関係は、種族の違いを受け入れてまた一歩「夫婦」に近づいていく。
「大蛇様のこと、好きだから」 お互いの気持ちをたしかめ、深く結びついた大蛇とミヨ。 ふたりは慈しみあい、穏やかな新婚生活を満喫していた。 しかし、ミヨの悲しい過去、大蛇を探す謎めいた僧侶… 異なる種族ゆえの溝は埋まりきっておらず、 幸せな日々に早くも暗雲がーー。
「傷モノの娘だ。ちょうどよい」そう言われ、 山の主である大蛇のもとに供物として嫁いだ少女ミヨ。 喰われるのではないかと怯えるミヨだったが、 大蛇は夫婦になれたことを喜んでいる様子。 しかし、大蛇の愛情表現は人間のそれとは大きく異なりーー 異種族ゆえのすれ違いを耽美な筆致で描く、ピュアな異類婚姻譚。