作者 : 三好輝
銃弾飛び交う危険な遊戯が“真実”を炙り出す── 貴族や有力者を招いてモリアーティ家が開催する『サバイバルゲーム』。MI6の面々が“本気”で鎬を削る中、ヘレナとその養父・ケヴィンを恐るべき罠が待ち受ける…! 腐敗した貴族の謀略に対する、ウィリアムの“計画”とは!? 一方、デパート襲撃事件には新たな“謎”が浮上していた。シャーロックはジョン不在のまま貧民街へ急行するが…!? 秘められた事件の数々を綴る小説版コミカライズ、堂々完結!!
孤独な少女と、犯罪卿 呼応する魂の交歓── 高級デパートでの人質立て籠もり事件に居合わせたウィリアム。行動を共にする少女・ヘレナには“人の声の色が見える”という共感覚の才があり…!? 犯人グループの首領の名は、ジェイク・ボーヒーズ。知性と凶暴性を併せ持つジェイクの非道な計画を前に、胸の内に秘めたウィリアムの“炎”が燃え上がる!! 切迫していく事件の鍵を握るのは、“声”──。
紐解かれるのは語られざる日々の研究記録── 今は廃墟と化したダラムの旧モリアーティ邸を訪れたウィリアムたち。そこには、ルイスが密かに認め続けた、様々な“お気に入り”事件の研究記録があった──。モランが賭場で起こしたイカサマ騒動に興味を唆られたウィリアムの“戯れ”、そして“切り裂きジャック”に弟子入りを志願した、幼き日の三兄弟の危険な“試験”…。語られざる日々を綴る小説版のコミカライズ、開幕!!
答えはきっとないでも僕達はそれを探し続ける── 卑劣な地上げ屋・マギンティと武装集団・スコウラーズが、ヴァーミッサの町への襲撃を開始。シャーロックとビリーは住民たちと共に周到な作戦と巧妙な罠で迎え撃つが、想定を上回る敵の勢力により次第に追い込まれて行く。一方、親友の危機を察したウィリアムは急ぎ白馬を駆る。“贖罪”の道を探し続ける二人が、揺るぎなき誓いを立てる!! 名探偵と犯罪卿の語られざる物語、第一部ここに完結!!
失ったものは二度と、取り戻せない──。 米国政府からシャーロックに届いた“依頼"──それは法から外れた“ならず者"たちと結託し、残忍な手口で弱者の土地を奪う、地上げ屋を排除せよというものだった。その任務への同行を強く希望するビリー。その陰には故郷と親友にまつわる、ビリーの悲しい過去があった…。一方、犯した罪の重さから“何が最善の罪滅ぼしか"を探すウィリアムは、ニューヨークの街で一人の少女と出会い…!?
光が照らす。歩む道がどんなに不確かでも──。 三年の時を経たウィリアムの帰還は、ルイスやアルバート、MI6の面々にとって、何物にも代え難い喜びとなった。懐かしい顔ぶれとの再会、新たな日々の始まりを祝して、シャーロックやジョンたちを招いた食事会が催される。その席上で語られる、米国へ渡ったシャーロックとウィリアムが、ニューヨークで過ごした“空白の時間"──運命という絆で結ばれた2人の物語が今、明かされる!!
振り返るな、前だけを見ろ。その言葉は男の支えであり、呪いでもあった── 英仏協商の破綻を狙うバルモラル卿の暗殺を目論むモラン。殺人による解決を止めるべく、ルイスはモランと対峙する。ウィリアムへの思いの強さ故、2人は激しく衝突し…!? 一方、家長として罪を背負い幽閉されたアルバートは、ウィリアムへの懺悔で、夜ごとその身を灼いていた。幼き日、彼がウィリアムと出会い、犯した“原罪"とは!? 物語の“始まり"へと導く、その禁断の扉がいま開く──。
贖罪の為、己が罪と向き合う時ーー ウィリアムとシャーロックがテムズ川へと消えた“あの日"から三年ーー。大英帝国とロシア、二大国間のパワーバランスを揺るがす重大機密の漏洩を阻止すべく、作戦を開始するルイスらMI6。だが、1発の弾丸が裏に潜む“意外な人物"を炙り出し…? 大国間のグレート・ゲームによる戦争の火種が燻り始める中、それぞれの、止まっていた時間が動き始めるーー
生きろ──魂の叫びが運命をも凌駕する── 女王陛下からシャーロックに、犯罪卿逮捕の勅命が下る。無二の友としてウィリアムを救おうとするシャーロックだが、自らの死で大英帝国の浄化の完成を望むウィリアムにより、“モリアーティの物語"は着実にその結末へと近づいていく…。犯罪卿と名探偵、それぞれの胸に秘した想いが交わる時、炎上するロンドンで“最後の事件"は最終局面を迎える!!
緋色に染まった両手の血を拭い去ることは出来ない── 「犯罪卿の正体はウィリアム・ジェームズ・モリアーティ」──シャーロックによるミルヴァートン殺害を引き金に、大英帝国中を揺るがす衝撃の報道が駆け巡る。市民と貴族、その両者から忌み嫌われながらも、ウィリアムは自らの“計画"に基づき、特権階級の人間を粛清し始める。全ての罪を一人背負うウィリアムに対し、ルイスたちは…!?
残酷なる脅迫王は人々の破滅を嘲笑う── 脅迫王・ミルヴァートンこそが、メアリーの“秘密"を握りジョンとの結婚を破断させようと目論む張本人だった。自らの愉悦のためだけに、罪なき人々を破滅させるその卑劣な手口からジョンたちを救うべく、シャーロックはミルヴァートンとの直接対決を決意する!! ロンドンを掌握する強大な悪意に、裁きは下るのか…!?
婚約者に漂うは奇妙な“事件"の香り── ジョンの婚約者・メアリーは、不可解な“謎"を抱えていた。幼き日の父の失踪、毎年1粒ずつ届く真珠の贈り物、そして新たに、会談を求める差出人不明の手紙が──。メアリーに対する違和感を拭い切れぬまま、彼女の“謎"に足を踏み入れるシャーロックだが…!? 血塗られた“四人の署名"が、欲深き人間の業を暴き出す!!
白馬の騎士を待つ残酷な“選択"とはーー命の危険を顧みず、人々の平等のために戦うホワイトリー議員。ウィリアムは同じ志を持つ者として、その覚悟を確かめるべく、貴族院を窮地に追い込む“証拠"をホワイトリーに託す。爆破殺人未遂事件以降、その身辺に危機が迫る中、“証拠"という力を得たホワイトリーが選ぶ行動とは…!? 汚れなき正義の道の先に待つのは、天使か悪魔かーー
犯罪卿の過去それは禁断の果実── “ジャック・ザ・リッパー事件"を仕組んだ張本人、大英帝国一のメディア王・ミルヴァートン。事件以来、ウィリアムを警戒しその周辺を探っていた彼は、貧民街の“とある少年"が貴族相手に起こした、“裁判"へとたどり着く…。ウィリアムとルイスの過去の記録が今、解き明かされる──。
腐敗した市警の闇を暴く大胆不敵の美しき刺客── 偽ジャック・ザ・リッパー達と対峙したウィリアム。その裁きの時が──。一方、シャーロックはこの事件を契機に、犯罪卿に対してとある推理に至る。その矢先、市警が存在しないはずの“ジャック・ザ・リッパー"の逮捕を発表。この冤罪を暴くためボンドは市警への潜入工作を開始するが…!? そして、犯罪相談役と諮問探偵は再び相見える!!
闇夜を切り裂く凶刃と、止むことなき女たちの悲鳴── ロンドン東部貧民街に突如現れた猟奇殺人鬼──その名は“ジャック・ザ・リッパー"。“古き師"からの依頼を受け、ウィリアムは新たな仲間と共に捜査を開始する。だが、ジャックの恐怖は次第に人々を支配し、いつしか市警とその街の自警団との対立へと発展してゆく。混迷を極める事件の陰で蠢く、真の脅威とは!?