作者 : 仲谷鳰
デビュー作「さよならオルタ」や電撃大王掲載の短編、 作者個人制作コミック、百合アンソロジー「エクレア」シリーズに収録された作品まで、 仲谷鳰の読み切り作品をたっぷり詰め込みました! さらに本書のための完全新作描き下ろしコミックも収録! 仲谷鳰ファンなら必携の永久保存版です!! 【収録作品】 「さよならオルタ」 「勇者は三回世界を救う」 「なみだ風味エスカルゴ」 「幸せは傷のかたち」 「いつだって横顔」 「こみみけーしょん」 「わたしカスタムメイド」 「ダブルベッド」 ほか
自らの足で前へと進み始めた燈子。 だが、その隣は侑の居場所ではなかった。 すれ違ったまま時が過ぎ、 燈子と沙弥香は修学旅行へ。 「思いを伝える。その時は、もう来ている」
「やがて君になる」に公式コミックアンソロジーが登場! いずれも「やが君」が好きな実力派作家たちが、それぞれの"特別"を描きます。 【参加作家】 結川カズノ/伊藤ハチ/缶乃/タチ/チョモラン/tMnR/原百合子/ヒロイチ/フライ/柊ゆたか/文尾 文/深山おから/めきめき/もけ
ついに始まる生徒会劇。 それは燈子にとって目的であり、 今までの自分を出し切る終着駅のはずだった。 侑の願いが込められた脚本が燈子の心にもたらすものは。 そして──そのときが訪れる。 「私だけがあなたの特別でいられたのに」
燈子を変えたい。 自らの願いを見つけた侑は、 こよみに生徒会劇脚本の改変を提案する。 だが、侑の願いは燈子の望むものではなく…… 「お姉ちゃんになるのが間違いなら、 私は何になればいいの」
七海燈子の念願である生徒会劇。 夏休みに入り、その練習合宿が行われる。 それぞれの思いを秘めながら 合宿に臨む燈子、侑、沙弥香。 その一方で、燈子の追い求め続けた理想は、 揺らぎ始めていた。 「侑は私のこと、好きにならないでね」
七海燈子と小糸侑。 徐々に距離を近付けるふたりに、 佐伯沙弥香は焦燥感を募らせていた。 だが、燈子が望む形で 彼女の傍にいることを決めた侑は 人を好きになることを諦めようとしていた。 「わたしは誰も好きにならない。これまでも、これからも。」
新生徒会の役員となった侑は燈子からの想いを受けつつも、いまだに自分の中に特別な感情が芽生えないことを苦く感じていた。「わたしも、七海先輩のことを好きになりたい」。そう感じる侑だったがーー。
恋する気持ちがわからず悩みを抱える侑は、先輩・燈子が告白を受ける場面に出会う。誰からの告白にも心を動かされないという燈子に共感を覚える侑だが、やがて燈子から思わぬ言葉を告げられる。「君のことが好き」