作者 : 助野嘉昭
“穢れの王”と対峙する双星の陰陽師、ろくろと紅緒。果てしない戦いの歴史に終止符を打つため二人が選んだのは…!? 幼くして宿命を背負った二人。出会い反発し育まれた愛と絆。生まれた神子・光の歩む未来は──!? 命を繋ぐ壮大な物語、ここに完結!!
魂喚の儀式で目覚めたのは、紅緒ではなく兄・悠斗だった。自らの過ちに引きこもる紅緒。一方、無悪を祓った天馬は、ケガレ戦艦から陰陽師たちを救うため最後の力を振り絞る。陰の気を溜め込み“穢れの王”復活が迫る中、悠斗はろくろと共振、紅緒の覚醒を促す…!
巨大ケガレ戦艦で激闘続ける陰陽師! 宿敵・加布羅との死闘を終えた志鶴の背中で雲雀は息絶えようとしていた…。一方、紅緒復活を懸け、千怒による魂喚の儀式が始まる中、清弦と有主は、無悪に従う杠と対峙、そこへ乱入したのは謎多き十二天将“謄蛇”鈩だった!!
穢れの王から紅緒を救出したろくろ。突如現れた最強婆娑羅・千怒は紅緒の魂を取り戻すため、「魂喚」の儀式へ…!! 一方、ケガレ戦艦での戦いは激化! 繭良も奮起、清弦と有主は無悪を追い、士門と天馬は力を合わせる! 志鶴は、宿敵・加布羅と対峙するが!?
紅緒を得て“穢れの王復活”へ突き進む無悪は、巨大戦艦で現へ通じる禍野の海へ到達! 対する繭良たち精鋭陰陽師は神威等と共同戦線を張り進軍。一方、ケガレと化した紅緒を祓う運命の御幣島すばるは、愛する婆娑羅・臥蛇の目前で、命を懸けた最後の術式へ…!!
紅緒を奪還しようと、無悪の元へ辿り着いたろくろ。だが、既に無悪の術式は完了、紅緒はろくろの目前で変貌を遂げる。更にろくろも無悪により行動不能状態に…。目指すは本土、無悪が計画する外道・泰山府君創造を阻止すべく、神威たちケガレは想定外の動きへ…!?
禍野での活動限界が迫る中、夙谷に辿り着いたろくろは、案内役のケガレ・足羽から衝撃の事実を告げられる。かつて、この地で育てられたろくろの過去とは!? そして迫り来る《追儺》の脅威…!! 同じ頃、紅緒もまた無悪が目論む新たな世界創世の計画を知る…!!
島全土を恐怖と戦慄に陥れるケガレの襲来。仇敵・加布羅に対抗する五百蔵志鶴、蹉ダ桜、膳所雲雀の三人にも、まさかの事態が…。混乱の中、不穏な動きを見せる婆娑羅、その正体と恐るべき目的が明かされる…。一方、ろくろは修多羅と対峙、紅緒を守ろうと奮闘するが!?