作者 : 半次
血濡れた儀式の果て完成する黒魔法──! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 王城地下で始まった禁断の黒魔法の儀式。ラウル討伐の大義名分の下、集められた人々の命が生贄に捧げられると『一人目』が生み出される……。 一方、地上ではラウルが魂の審判によって市民たちの選別を着々と進めていた。しかし、あり得ないはずの予期せぬ声にラウルが振り返ると──。 「ラウル…! 会いたかった……!」 非道な黒魔法の幻惑がラウルの逆鱗に触れる──!
二派に分断した混沌の王国に、ラウル帰還──! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 地獄を司る神と愛の女神を始末したラウル。帰還した地上で目にしたのは、国王派とラウル派に分かれた市民たちの醜い抗争だった。 そんな騒がしさに紛れて、クルツ国では国家魔導士による禁じられた黒魔法発動の計画が進んでいて……。 「勇者ラウルを葬るために、命をかける覚悟はあるかい?」 禁術を操る刺客、国家魔導士編、開幕──!
復讐の刃は、神々へと向けられる──! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 地獄を司る神へ復讐を遂げたラウルは、徐に「神殺しの鎌」を愛の女神の首へと向けた。「復讐の本命はあんた」そう言い放つラウルに戸惑うばかりの女神。 全ては愛のためと言い訳を並べ立てるも、追い詰められた女神は開き直り……。 「それがあんたの『野望』か」 屈辱には屈辱を、肉欲に溺れた愛の女神、断罪の時──!!
地獄で勇者は、かつての復讐対象者たちと再会する──! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 地獄を司る神はラウルに復讐された亡者たちを差し向け、余興を開始した。ラウルに本当の「恐怖」を教えるため、女騎士や将軍をなぶろうとする地獄を司る神だったが、神すらも手玉にとるラウルの企みによって阻止されてしまう。ラウルは恐れ慄く地獄を司る神に向かい、ある契約を提案して……。 「教えてやるよ それがあんたの大好きな「恐怖」だよ」 ラウルが神と対峙する神殺し編、開幕──!
力を失った聖女は、地獄で自らの醜態と対峙する──! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせる──…! 地獄でも自分の罪を認めなかった聖女クリスティアナ。過去の罪を見せつけられた聖女は、ラウルを倒そうとするが、なぜか聖魔法を使うことができなくなっていた──…。 「選ばれし聖女」ではなく、地獄に堕ちた「ただの人間」だという事実を、突きつけられてしまった聖女。ラウルはそんな聖女の信仰心の根幹を、容赦なく崩壊させていく……。 「これが、信仰を捨てたお前に贈る主からの答えだ」 最強の狂信者、聖女への復讐、完遂──!
色欲に溺れた聖女は罪の業火に焼かれて、果てる──! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせる──…! 聖女クリスティアナの魔女裁判は佳境を迎え、ラウルの計略により、有罪判決が下された。魔女として火炙りの刑にかけられ、聖女は絶命。しかし、この処刑は復讐の始まりに過ぎなかった。 「俺もすぐ行くから待ってろよ」 何も知らない聖女がラウルに連れられて地獄の扉を通ったとき、 新たな復讐の幕が上がる──…!
欲望を救済という名で曝け出す聖女は人々の憎しみの元、断罪される─…! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせる──…! エイダと別れ、ラウルは次の標的の元へ向かった。そこには聖女クリスティアナと怒れる民衆の姿が。あらゆる人を「救済」してきたと主張する聖女。何を言っても響かない、彼女への復讐とは……。 「俺もう全部わかってんだよねお前が全員に聖魔法かけてきたこと」 罪の意識が全くない聖女を相手に、 復讐の法廷が開かれる────…!
親友を裏切った大魔道士は復讐の螺旋階段へと堕ちていく…! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせる──…! 「復讐の喜び」を否定していたエイダだったがラウルの力を借りるうち、次第に復讐することの喜びを感じ始めてしまう。 一方、ラウルは逃げるヴェンデルを魔空間へと引きずり込み、「報復」ショーの開始を宣言! 「誰も見たことのない芸術的で醜悪な死に様をお前に送ろう……!」 どちらがより面白い復讐を果たせるか。 ラウルがエイダに持ち掛けた“復讐対決"、前代未聞のショーが今、始まる──…!
愛する家族を失った無垢な少女は復讐者へと生まれ変わる…! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせるーー…! 魔族奴隷の密売に手を貸す偽勇者の正体は、アリンガムに父親を殺された少女・エイダだった。エイダは自らの復讐のため、ラウルを誘い出したのだ。そんな彼女に、自らの復讐への協力を求めたラウル。エイダの胸をナイフで一突きすると、彼女の精神がラウルの身体の中に取り込まれてーー…!? 「復讐は生み出すよ! たまらなく心地よい喜びと震えるほどのときめきを!!」 ラウルから最強の力を貸し与えられ、少女は復讐の扉を開くーー…!
愛されるべくして生まれた王女様は愛を一身に受け、最期を迎える…! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせる──…! 王立騎士団団長・サンドラの処刑が今まさに執り行われようとしているさなか、ラウルが観衆の前に姿を現す。 余裕の表情を見せるヴィクトリアに対し、ラウルは国王から預かった絶縁状を突きつける。 「待たせたね、ヴィクトリア。お前が主役になる番だよ…!」 そして、愛欲に塗れた復讐劇は 偽勇者の手で新たな局面を迎える──…!
無慈悲な村人達との死の遠足は際限のない乾きを伴い、果てなく続く…! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせるーー…! 少年兵を見殺しにしたノール村の人々を操り、ラウルは無限に続く地獄の遠足に出発。彼らの目指す終着地は楽園か、それとも……? そして、王女への復讐の仕上げをするため王都へ戻ったラウルは、幽閉されている元王立騎士団長、サンドラの前へ……。「さぁ、サンドラ 愛しの王女サマと踊り狂え…!」 元勇者作、演出による血まみれの復讐喜劇、上演再開ーー…!
薬の開発のため人体実験を繰り返す研究所で最強の復讐者との死のゲームがスタートする…! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。 悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。 自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせる──…! 研究所の最上階に身を潜めていたリーネ・ベネケ博士、ダ・コスタ卿とその息子のヨハネス、そして、軍事司令官補佐・ルーカス…ラウルからの予告状が届いた彼らに、魔の手が忍び寄る…! 「あーあ、上も下もひでぇな、くせえよ博士」 元勇者による復讐喜劇、第三幕。 最高の騙し合いが始まる──…!
己の邪な欲に溺れた残忍酷薄な将軍に最強の復讐者の裁きが下される…! 私利私欲を貪る貴族たちにより偽りの罪で処刑された元勇者・ラウル。悪と渡り合うには、それ以上の悪になるしかない。自分を裏切り、仲間や家族を殺した者たちへの憎しみが彼を復讐者として蘇らせるーー…! ラウルの次なる標的は王国最強の剣豪ーーエルンスト・ブラウン将軍。歴戦の戦士として国中の尊敬を集める将軍だったが、彼には人とは思えない、異常なる美食癖があった…。「復讐のフルコース、ご堪能あれ!」 元勇者による復讐喜劇の第二幕が切って落とされるーー。
最強の勇者として魔王を倒したラウルは、世界の救世主となる──はずだった。 私利私欲を貪る貴族たちにより、仲間や家族を殺されたラウルは、偽りの罪で処刑される。命が潰えるその直前、彼の心は悪に墜ちた。 ……あの裏切り者どもを、火炙りにして殺す。 八つ裂きにして殺す。串刺しにして殺す。地獄のような苦しみの中で、憎き者たちを全員容赦なく殺してやる……!!!! 闇の力を手に入れ蘇生を果たしたラウルは、復讐を誓い、嗤う。 「ああ、たのしみだな。──これからあいつらの血を、思う存分浴びることができる」 勇者の復活から数日後。花の咲き乱れる王都で、残虐を極めた復讐無双がはじまるのだった──。