作者 : 川上泰樹
急速に台頭し、今後も飛躍を続けるであろうテンペストに危機感を抱いたマリアベル。 彼女はユウキと五大老の一人ヨハン・ロスティアを招き、対テンペストを目的とした密談を始める…。 一方、地下迷宮が大ヒットでウキウキなリムルの元に、西方諸国評議会加盟の可否を決める会議への出席要請が届く。 出席を決めたリムルだが、当然会議は一筋縄ではいかずーー。
大盛況で終わりを迎えた開国祭。しかし華やかな祭りの裏では、商人達への支払い問題が残っていた。 ミョルマイルは証書での支払いを懇願するも、 商人達は国際法をたてにドワーフ金貨での支払いにこだわり、誰もテンペストを信用しようとしない。 押し問答が続く中、仲裁のためにガストン王国の貴族ミューゼが名乗りを上げた。 彼の目的が「恩を売る」ことであるのを見抜いたリムルは、反撃の一手に出る。
開国祭二日目。 メインイベントである武闘大会の準決勝では、ゴブタ対謎の獅子覆面(ライオンマスク)の対決が始まる。注目の勝負の結果は? その夜、ガゼル王とエラルド大公爵と会う約束をしていたリムル。 ところがそこに現れたのは、エラルドを連れたサリオンの皇帝エルメシア。 リムル、ガゼル、エルメシアが集い思わぬ「三巨頭会談」となったが、そこでリムルがエルメシアから問われたこととはーー?
開国祭前夜、各国の重鎮たちにテンペストの食材を使った料理でおもてなしをするリムル。 ハクロウの振る舞う寿司が好評を博す中、ドワーフ王ですら一目置く存在である、サリオンの皇帝が到着。 各国の重鎮達が続々と集い、いよいよ開国祭の幕が開ける!!
テンペスト開国祭を開く一つの理由として、 ジュラの大森林に住まう魔物たちとの謁見の場を設けたかったリムル。 懐かしい顔ぶれが訪れたりと、つつがなく進む謁見式だったが、 世間知らずで力自慢な種族や、ある魔王の息子を名のる者たちの登場により、 現場は一触即発の事態に!?
魔王リムルのお披露目を兼ね、開国祭を予定しているテンペスト。 ヒナタ達とのわだかまりも解け本格的に準備を進める中、 リムルはブルムンドの商人ミョルマイルのもとへ直接出向き、 開国祭での興行に向け作戦会議を始める。2人の悪巧み(?)はどのように結実するのか? 各国首脳へ招待状も届き、テンペスト開国祭への機運は高まっていくーー。
再び戦いへと突入してしまったリムルとヒナタ。 ヒナタを慕う部下達もシオン達と戦闘を開始し、事態は全面戦争の様相を呈していた。 リムルが回避したかったはずのこの状況は、そのどれもが”七曜”が仕組んだものでーー。 さらにその裏では、西側諸国を牛耳る大物が策謀を巡らせていた。 リムルとヒナタ、和解への道は開けるのか!?
ファルムス王国から戻ってきたディアブロ。 聞けば、かなり一方的な内容の講和条約を突き付けてきたという。 旧王派と新王派に分断されたファルムス王国からの返事は? 一方、神聖法皇国ルベリオスでは暴風竜復活と新たな魔王の誕生について、 ヒナタを含む十大聖人による会議が始まろうとしていた。 各国の在り様が問われる新章開幕ーー!!
ベニマル率いるテンペスト軍は、 獣王国・ユーラザニアの三獣士らと共にそれぞれの戦場で戦いを繰り広げていた。 一方リムルは「魔王達の宴(ワルプルギス)」で遂に宿敵・クレイマンと対峙。 他の魔王達の前で数々の計略を暴き、クレイマンを討つことが出来るのかーー!?
魔王クレイマンの発議により「魔王達の宴(ワルプルギス)」が開かれる。 その理由はリムルが魔王を僭称したことだという。 直接敵意を向け始めたクレイマン、未だ意図の読めないミリムの行動、そして西方聖教会の動向。 不確定な要素をはらむ状況の中、リムルはどう動くのか。
新たな魔王の誕生。それは、世界のパワーバランスの変化を意味していた。人間、魔物、そして魔王。リムルはそれら全てに影響を与え、注目される存在となったのだ。そんなリムルに、盟友・ヴェルドラの復活の報がーーー。
世界の言葉が響き、リムルの魔王化が始まった。 リムル本人の意識が関知し得ぬ魂の深淵にて 大賢者は静かに主の望みを叶える為に進化するーー。 魔王となったリムルの理性は保たれているのか? そしてシオン達の復活はなるのかーー?
シオン達の蘇生に必要なのは、多量の人間の魂を 生け贄(ルビ:ヨウブン)とした自身の魔王化だった。 自らの甘えが招いた事態に収拾をつけるべく、一人敵地へ飛び立つリムル。 そこで待つのはファルムス王国連合軍、その数二万。 今、ファルムス軍にとって短くて長い、悪夢が始まるーー。
リムルはシズの心残りであった子供達を救い、イングラシア王国を後にした。しかしその帰り際、西方聖教会聖騎士団長ヒナタ・サカグチの襲撃を受けてしまう。分身体を囮に使いヒナタの攻撃を凌いだリムルだが、魔国連邦(テンペスト)への帰還が遅れてしまう。その間、魔国連邦では異世界人である、田口省吾(ショウゴ・タグチ)、水谷希星(キララ・ミズタニ)、橘恭弥(キョウヤ・タチバナ)による攻撃が始まっていた。
リムルはシズの心残りであった子供達を救い、イングラシアを後にした。 一方その頃、急激に影響力を増していく“魔物の国”をよく思わない西方諸国の手が、 リムルとリムル不在のテンペストに襲いかかるのだった。