作者 : 糸なつみ
時は昭和初期。日本初の女性探偵・美津子と吉田百貨店の御曹司である助手の朔は、東京・銀座で忙しない日々を送っていた。美津子に持ち上がった初恋の相手・倫太郎との縁談の話。直接断ってすぐに東京へ戻ってこようと地元へ帰るも、元気がない倫太郎の様子が気になってしまう。さらに、昔からくり箱に入れてわたされた恋文が、自分宛てではなかったことに気づいてしまい…。大人気昭和モダンミステリー、没交渉だった父と美津子がついに向き合う、生きづらさを感じているすべての人の背中を押す最終巻。
時は昭和初期。日本初の女性探偵・美津子と、その助手で吉田百貨店の御曹司である朔は、東京・銀座で忙しない日々を送っていた。落とした財布を小さな少年に拾ってもらった美津子。そのまま朔とお昼を食べに蕎麦屋へ向かうと、向かいのお団子屋さんで無銭飲食が発生! その犯人はなんとさっきの少年だったが、彼は「お金を払った」と言い張っていて…。シングルマザー、生まれながらの貧困、--生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー!
時は昭和初期。日本初の女性探偵・美津子と、その助手で吉田百貨店の御曹司である朔は、東京・銀座で忙しない日々を送っていた。社員旅行で訪れたスキー場で出会ったお爺さんが、行方不明になってしまった!美津子と朔は手掛かりを求め、お爺さんの家で調査を進める。キレイに婦人誌が並んだ本棚に注目すると、2号分だけ抜けていて…。独居老人、性別による不平等、誰にも邪魔されず夢を追うことーー生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー!
時は昭和初期、東京・銀座。日本初の女性探偵・美津子とその助手で吉田百貨店の御曹司である朔は、忙しい日々を過ごしていた。盲目の青年とその姉に、街中で出会った美津子と朔。二人は幼い頃に見た活動寫眞の結末が知りたいというが、手掛かりは二人の間で食い違う物語の記憶と、活動弁士の声だけで…。マチズモ、アウトリーチ、障がいを抱えた家族ときょうだい児ーー生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー。
時は昭和初期、東京・銀座。日本初の女性探偵・美津子とその助手で吉田百貨店の御曹司である朔は、忙しい日々を過ごしていた。美容薬のポスターが剥がされる事件が各所で発生。美津子は聞き込みのため帝国大学を訪れる。しかし制帽を深くかぶり、爪をばら色に塗った怪しい学生に小屋へ閉じ込められて……。ヤングケアラー、ルッキズム、SOGI--生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー。
時は昭和初期、東京・銀座。日本初の女性探偵・美津子とその助手で吉田百貨店の御曹司である朔は、忙しい日々を過ごしていた。ロンドンで列車事故に巻き込まれ、記憶喪失になった朔の兄・人哉が帰国した。心配する朔だが、人哉は何かを隠している様子。美津子と朔は調査を開始し、年配の女性が載ったポスターと電車の切符から、“エリーザ”という女性のもとへ向かおうとしていたのではないかと推理するが……。血のつながらない家族、身分差の恋、HSP--生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー。
時は昭和初期、東京・銀座。日本初の女性探偵・星野美津子と、ボンクラ御曹司の助手・吉田朔は、銀座の街で横行している詐欺事件を調べていた。犯人グループを追ううちに捕らえられてしまった美津子は組織のリーダー・ゲシュペンシュテルを目撃するが、その正体はまさかの子供でーー。子供の権利、長時間労働、家族のつながりーー生きづらさを感じているあなたの心をおだやかな謎解きですこし軽くする、昭和モダンミステリー。
時は昭和初期。和洋折衷入り乱れ、日ごと景色が移ろう、東京・銀座。日本初の女探偵として働く星野美津子は、忙しい日々を過ごしていた。職業婦人が登場するものの、まだまだ女性の社会進出に対して厳しい時代。言葉にできないもやもやを抱える美津子のところへ、喫茶店で働くイケメン大学生・吉田朔から依頼が舞い込む。なんでも大雨の日にお店の前で拾った、ダイヤの靴の持ち主を探したいらしく……。トランスジェンダー、夫婦別姓、有名人の死ーー生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー。
土手で朝まで話し合い、ついに穂積と打ち解けた芽出子。しかしその瞬間、小さな穂積が姿を消してしまった。穂積は無事、再び学校へ通い始めるが、芽出子の心にはぽっかり穴があいてしまう。中学校は文化祭シーズン。平穏な日々が続くかと思いきや、ドグマの影が忍び寄り……。物語はついに「あの日」へーー幼馴染の未来を変えるために走り出す、眩しくて切ない青春×少年犯罪×タイムパラドックスストーリー、ついに完結。
突然現れた「小さな穂積」から、幼馴染の穂積が死ぬ未来を伝えられた芽出子。「小さな穂積」の記憶を頼りに、穂積を救うことを決意する。そんな芽出子をよそ目に、穂積は、先輩のドグマと仲良くなったことで、家に帰らない日が増えて……。「彼を14歳のまま終わらせない」--幼馴染の未来を変えるために走り出す、眩しくて切ない青春×タイムパラドックスストーリー!
止めなきゃ。幼馴染が殺されるのをーー。社芽出子、中学2年生。9歳の時のある出来事をきっかけに、幼馴染の十川穂積と疎遠になってしまった。もやもやした気持ちを抱えつつ、一歩踏み出せない芽出子。ある日そんな彼女の前に、穂積そっくりの不思議な少年が現れる。彼はまぼろし? それとも……。「彼を14歳のまま終わらせない」--幼馴染の未来を変えるために走り出す、眩しくて切ない青春×タイムパラドックスストーリー!