作者 : 耳式
サバトの戦線を食い破る、ガーバック小隊快進撃の先に待つものはーー!? 次々に脱落していく小隊の仲間たちを横目に、必死にガーバックの後を追うトウリたち。そんな中、先輩兵グレーが重傷を負ってしまう……。かけがえのない犠牲を出しつつもなんとか窮地を脱し、戦線はわずかな前進を見せるのだった。 これを受け、サバトは新たな指揮官に天才少女シルフ・ノーヴァが就任。ひと時の平穏を謳歌するトウリたちへと、シルフの革新的な用兵による反抗作戦が迫るーー!!
大切なものを守りたいというアユミの思いに呼応するように、彼女の胎に浮かび上がった黒い刻華虫の刻印。 その特異な漆黒の力は、彼女を新たな女王の座へと導くが、蝶妃の女王としての決意を固める彼女の前に立ちはだかったのは、狂乱したレイカだった。かつては自分の生きる意味でもあった親友に向け、アユミは静かに刃を構えるがーー。 漆黒の鱗粉を身に纏い、未来を、大切なものを守るために足掻く。 これは、運命に翻弄されながらも、過酷な世界を生き抜くためもがき続ける美しくも儚い少女たちの物語。
新米衛生兵トウリ、応急診療所の主になる!? 負傷者の増加に伴い野戦病院で応急診療所を任せられるトウリ。比較的軽症の患者を診ることになるが……軽傷とは名ばかりの患者たちを前に戦場の悲惨さを思い知る。 そして敵の攻撃を凌いだことにより、ついに反転攻勢が開始される。当然のごとくトウリもガーバック隊と共に先陣を切って敵軍へ突撃することになるが……果たして今回も生き残ることができるのだろうかーー!?
文明を破壊し人類を蹂躙した突然変異の虫の化身"鎧蟲"。その唯一の対抗策は、鎧蟲とは異なる進化を遂げた"虫"を宿す少女たち、"蝶妃"だけ。 万年蝶妃候補生のアユミは劣等生のレッテルを貼られ、絶望の淵に立ちながらも「世界を救う」という使命を胸に日々鍛錬を続ける。しかし努力の先にアユミを待ち受けていたのは、親友の裏切りと耐え難い現実でーー。 これは、運命に翻弄されながらも、過酷な世界を生き抜くために。そして、世界を取り戻すために、もがき続ける少女たちの物語。
戦友の死を前に、少女は戦場での命の価値を思い知るーー カミキリとの激闘はガーバックの辛勝で終わるが、その余波はトウリに大きな衝撃を与えるものであった……。しかし、そんなトウリに追い打ちをかけるようにゲール衛生部長からさらなる衝撃の事実が明かされるーー!?