作者 : 草水敏
病理医・岸京一郎の右腕であり、病理医・宮崎智尋を支える、極めて優秀な臨床検査技師・森井久志。壮望会病院からの巣立ちを決意した森井は、自らの後継者となりうる臨床検査技師の育成と指導を始める! エピソード「森井の未来編」佳境へ!
未来の病理医を勧誘するための「病理の学校」。講師として参加した岸は、受講生相手に厳しい姿勢で授業を始める。まるでカンファレンスで論戦するときのような態度に、受講生のみならず関係者一同も戦慄する! そして、岸京一郎は未来の病理医達に「病理医としての第一歩」を示す。「死ぬまで勉強編」決着!
壮望会第一総合病院緩和ケア科。若手医師・朝加飛生は、元落語家の患者・岩城の担当医になる。妻・とも子に噺家としての姿を見せるため、かつて逃げ出した高座にもう一度上がる岩城。岩城を見つめるのは妻と師匠、岩城の伴走者は朝加。連載時から話題を呼んだ「死ぬまで生かす訓練編」決着!
内外から高い評価を受ける、壮望会第一総合病院緩和ケア科。このチームを一から作り上げた医師・稲垣。彼を師匠と仰ぐ医師・朝加飛生は、自らの至らなさを痛感する日々を過ごしていた。苦闘する朝加は、生涯忘れることがない患者・岩城と出会う。新章「死ぬまで生かす訓練編」開幕!
天才研究者が創った新薬・JS1。これまでの治験において圧倒的な成果を示した。それにもかかわらず、いまだに治験が終わらない。何故だ?病理も臨床も製薬会社も皆、その理由を求めて走る!岸にも見えない障壁を崩すため、岸と間瀬が再び手を組むことに!「JS1治験フェーズ3編」決着まで完全収録!
天才研究者が創った新薬・JS1。治験フェーズ3でも、この革命的な薬は圧倒的な結果を示す。治験で使用できなかった患者のために、宮崎がアミノ製薬との交渉へ臨む!アミノ製薬のJS1担当は、火箱と間瀬…!「JS1治験フェーズ3編」クライマックスへ!
JS1。天才研究者が創ったこの革新的な薬は、臨床試験において圧倒的な結果を示した。その圧倒的な結果が世間に周知されることにより、非合理な判断を生み出してしまう。この理不尽な事態に対して、岸と間瀬が動く!「JS1治験フェーズ3編」開幕!
自らの無力を思い知り、英雄志願者は学ぶ。患者に必要なのは、ヒーローではなく、チームであることを。岸と稲垣の支援を受け、チームの一員として天羽の治療に臨む朝加。「ヒーロー参上!編」ここに決着!
進行していく移植処置。副作用に苦しむ天羽を支えきれず、自らの無力を思い知らされる朝加。事実に心が折れそうになる英雄志願者だが、ふたりの先達から支援の手が差し伸べられる…!今、必要なのは、ひとりのヒーローではなく、プロフェッショナルによるチーム。壮望会の誇る精鋭職員達が集結し、総力戦での治療が始まる…!「ヒーロー見参!編」クライマックス!
高度1万メートルを飛ぶ旅客機内で、急病患者が意識不明に!その時、機内に居あわせたのは3人の医師。ベテラン眼科医、血気盛んな後期研修医、そして病理医・岸京一郎!医療器具、薬品、患者の情報、すべて不利な状況で、直接患者と会う事のない医師・岸の判断は…!新章「ヒーロー見参!編」開幕!
その医療事故の申し立てには「岸京一郎の医師廃業」の要求が含まれていた!患者遺族へのすべての情報開示を目指す岸に対して、法曹の論理を武器にした黒幕からの妨害が行われる…。病理医・岸京一郎、最大の孤立無援となった「医事紛争編」ついに決着!
ことの始まりは、壮望会へのひとつの医療事故の申し立て。その内容には「岸京一郎の医師廃業」が含まれていた…!医療の現場に、法曹の論理が容赦なく襲い掛かる!病理医・岸京一郎、最大の孤立無援となる「医事紛争編」スタート!
病理医とは、直接患者と会うことなく病気の原因を調べ診断を下す医者だ。同僚の医師は岸京一郎についてこう語る。「強烈な変人だが、極めて優秀だ」と。間瀬が企てた吸収合併により、古巣・アミノ製薬に復帰した火箱。彼女は、経営改革によって変わり果てた社内に衝撃を覚える。創薬の理想と経営の野望が絡み合う番外編「アミノ製薬編」と岸先生が慰安から逸脱していく「慰安旅行編」を完全収録!
病理医とは、直接患者と会うことなく病気の原因を調べ診断を下す医者だ。同僚の医師は岸京一郎についてこう語る。「強烈な変人だが、極めて優秀だ」と。ゲノム医療を扱った「未来は始まっている編」クライマックスへ!患者・作山紀子の願い。紀子の孫・郁の祈り。担当医・稲垣の焦燥。研究者・円の矜持。製薬会社・間瀬の捲土重来。すべてが「JS1」に繋がっていく。そのとき、病理医・岸京一郎は未来を診る。
病理医とは、直接患者と会うことなく病気の原因を調べ診断を下す医者だ。同僚の医師は岸京一郎についてこう語る。「強烈な変人だが、極めて優秀だ」と。患者・作山紀子の標本を見た、岸の指摘。それにより、大家族である作山家と未来の医療が出会うことに!医療は、病理は、ゲノム(遺伝子)に行き着いた。これまで不可能だった治療が、可能なものになる可能性が見えてきた。すべてが実現するのは100年後かもしれない、でも未来はもう始まっている。「未来は始まっている編」スタート!
特別査察官からの執拗な圧力に対抗して、病理医・岸京一郎は「あの男」と手を組む!臨床と病理の連携で、移植治療にそびえ立つ「壁」に挑む医師たち。雑誌掲載時から話題を呼んだ腎移植治療編、決着!宮崎不在の病理部を描いた、病理学会編も収録!
泌尿器科・大月から、宮崎への奇妙な病理診断依頼。それが宮崎の、移植治療にそびえ立つ「壁」とのファースト・コンタクト。自己矛盾するガイドライン、患者と家族の希望、低迷する移植件数、暗躍する特別査察官。病理医・岸京一郎は、いかなる診断を下すのか!? 腎移植手術編、スタート!
名探偵とは、直接犯人と争うことなく事件の原因を調べ謎を解く探偵だ。かつての部下は間瀬辰人についてこう語る。「メディシン吸血鬼と恐れられた漆黒のギリギリサラリーマン」とーー。雑誌掲載時に大反響を呼んだハードボイルドミステリー番外編を収録。かつて新薬「JS1」をめぐって岸と対決した傑物がカムバックする!