作者 : 蔡河ケイ
ある重要なデータを入手するミッションを遂行するため、士官学校の副学長・プラウドマンとの接触を図るレオ。強い警戒心を抱くプラウドマンに慎重にならざるを得ないレオは、ユーリが示唆する“打倒英雄機関の同志”を探し、協力してミッションに臨むことに。プラウドマンの注意を引き、彼の端末をハッキングする時間を稼ぐため、レオと“同志”は成績上位者によるVR機鎧戦を長引かせる作戦を実行。しかし次第に戦いは本物の熱を帯びていき…!?
“仮面の魔女”による女官殺しの現場に遭遇したジャフェル。翌夜、同僚のリブゥ、ハサンと共に見回りに繰り出すと、そこには不穏な手がかりが残されていた。そんな中、皇帝凱旋を控えたハレムでは母后ギュリザル主催の選定考試が開幕。祝宴の座をかけて挑むエルザたちだったが、突如、会場が悲鳴に包まれる事件が発生し──?
学校の同期に協力者がいるとユーリから知らされたレオは周囲を探りながら訓練の日々を送っていた。そんな中、一時の休暇を仲間と過ごしていたレオは突然シンの呼び出しを受ける。そこでは反英雄機関を掲げる武装集団による武力行動が行われていた。自分を英雄に仕立て上げる為に部隊の制圧を命じるシンに憤りを覚えつつも機鎧「パーシアス」に搭乗して出撃するレオ。その交戦中にある思惑を持って敵の部隊長「ブル」に接触を図ろうとするが…!?
見目麗しき女官が集う男子禁制の花園──ハレム。若き宦官・ジャフェルに命じられたのは、その中でも一際注目を集める三姉妹の“部屋付き”となることだった。謎めく三人の美女と一人の宦官の出会い。そして一つの“顔なし死体”──…。その運命の交錯は、やがて国を揺るがす大動乱へと発展する──!
普通の民間人だったリュウ・タイラーは息子のいい父親となるべく宇宙軍に参加し、突然出現した巨大星獣から多くの命を救い、“名誉の戦死”を遂げた。それから8年が経ち、“英雄”となった父親の背中を追うように息子・レオはイーストポイント士官学校への入学を果たす。全ては父を殺した「英雄機関」の内部に潜入し、真相を掴む為に──。英雄の息子として周囲の注目を集めるレオだったが、入学初日にかつてリュウが命を救った少女と偶然出会い…!?
21世紀後半──様々な問題から存亡の危機に瀕した地球人類は本格的な宇宙開発を始める。それから約一世紀、宇宙に踏み出した人類の新たな脅威となったのは未知の生物「星獣」。それに対抗すべく兵器「機鎧」を造り出し、開拓団を守り戦う戦士は人々にとって“英雄”であった。そんな中、機鎧製造工場で働くリュウは裕福ではないものの息子のレオと二人で楽しく暮らしていた。これは、そんな平凡だった一人の男が、英雄になる物語である──。