作者 : 藤崎竜
ユリアン率いるイゼルローン革命軍は民衆の期待を背に帝国と戦うことに! 魔術師の才能を受け継ぎ、帝国軍を圧倒するユリアン。このまま押し切り勝利することができるのか!? 一方ラインハルトはハイネセンへの親征意思を表明したのも束の間、再度病に倒れ……。
皇帝に叛旗を翻したロイエンタール。対峙する親友ミッターマイヤーを華麗な戦術で翻弄していたが、帝国側の戦略に対し、一時後退を選択。だがその矢先、味方の裏切りに遭い、ロイエンタールは致命傷を負ってしまう。 なんとかハイネセンまで帰投するが、その命の灯火は消えかかっていて…。
皇帝暗殺未遂事件の犯人に仕立てられたロイエンタール。しかし、皇帝のもとに届いた通信文には、謝罪や弁明はなく、完全なる敵対意思が表明されていた! 激昂したラインハルトはロイエンタールの親友であるミッターマイヤーに討伐を命じるが……。
皇帝暗殺未遂事件を契機に皇帝ラインハルトは過去の出来事を思い苦悩し、ヒルデガルドを呼び止め一夜を過ごす…。 二人の関係に変化が生じる一方で、新たな波乱を起こそうとする者たちが暗躍して……!?
ヤン襲撃の報せを受けたユリアンらは救援に向かうも、時すでに遅く……。 巨大な英雄の死に全宇宙は動揺し、好敵手が去った失意の中、皇帝ラインハルトは病臥を続け、戦争は終わろうとしていた。そしてその間隙を突き、陰謀がふたたび台頭してゆく──…。
圧倒的な戦力差の中で始まった回廊の戦い。しかしその差をものともせず、巧みな戦術で帝国軍を追い詰めるヤン陣営は、ラインハルト本陣へ迫る!! そこへ割って入った帝国軍ミッターマイヤー元帥だがヤン分艦隊に撃破され、戦死の報が届く……!? 倒れゆく味方将兵を目の当たりにしたラインハルトは友キルヒアイスを幻視するように……。激戦続く回廊の戦いの行く末は!?
回廊の戦いの火蓋が切って落とされた! 帝国軍に対し数で劣るヤン陣営は狭い回廊を味方に、ヤンの的確な指示で帝国軍の先鋒ビッテンフェルト艦隊を迎撃する。窮地に駆けつけた帝国軍の増援に対してもヤンの策謀は更にそれを上回り、状況を聞いたラインハルトの苛立ちは増していく……。
イゼルローン陥落の凶報が届いたラインハルトは、その怒りを隠せずにいた。一方、ビュコック提督とレベロ議長の訃報を聞いたヤンもまた、自責の念を抑えられず……。そしてヤンを頼り、旧自由惑星同盟の残存勢力が集結し、新たな戦乱の兆しが見え始めていた──。 そんな中、ハイネセンではラインハルトの勅令が交付され、銀河帝国による統治が始まったのだが……!?
ヤンはイゼルローン要塞再奪取の作戦をユリアンに託し、陥落寸前まで追い込むが…!? 一方、ラインハルトは、宇宙完全統一のため再度の親征軍を起こす。迎え撃つは同盟軍老将ビュコック元帥。圧倒的な戦力差の中、老将はどう立ち回るのか!? 自由惑星同盟、最後の戦いが始まる──。
帝国に命を狙われ危険を感じたヤンは、同盟との決別を決め首都星を脱出。だが、人質として捕縛した帝国軍将軍が命を絶ち皇帝ラインハルトとの衝突は避けられない状況に……。この危機に魔術師ヤンがとった行動とは!? 一方、この報せを聞いたラインハルトの胸中や如何に!?
退役し一般市民となったユリアン・ミンツは地球教の正体を探るため、地球へ降り立つ。調査中、地球教の闇を垣間見たユリアンはこの場に留まるのは危険と判断し、脱出を試みる。その矢先、帝国軍による地球教征討の軍が侵攻してきて……!? その頃、同盟首都星ハイネセンでは、ヤンが窮地に立たされる!?
同盟軍は、帝国軍による自国領内への侵入を許し、防戦を余儀なくされた。苦戦する味方を助けるため合流を急ぐヤンは、この危機に間に合うのか!? そして、圧倒的な強さを誇る帝国軍ラインハルトは、未だ現れぬ好敵手の到着を待ち望むのだった──。