作者 : 足立金太郎
2022年シーズン、ブルーソックスの「崖っぷちカルテッド」こと夏之介、パーシー、モーリー、ショーンはそれぞれに結果をだしていた。各国代表がおのおのにアプローチを繰り広げるなか、ジャパン代表の山栗カントクは、夏之介のナックルを捕れる捕手として、現在独立リーグにいる「あの男」に白羽の矢を立てた!
新シーズンも無事に全員が開幕メジャーを掴んだ、夏之介、パーシー、モーリー、ショーンの「崖っぷちカルテット」。しかし、それぞれが「弱点」を抱えて密かに苦しんでいた。悩める招待選手同期たちの姿に、夏之介が立ち上がる。果たして、4人はそろって新たなシーズンを生き抜けるのか!?そして、野球ファンたちを熱狂させるあの「世界大会」の足音が、ひたひたと迫っていたーー。男たちの競争が熾烈を極める、激アツの第7巻。
凡田夏之介36歳、プロ野球選手。 メジャー最初のシーズン、全く期待されていなかったのに勝ち星を積み上げ、まさかのオールスターにも見事出場。ついでに恋女房のパーシーも突然打撃開眼し、単なる「ナックルボーラーのおまけ」という立場を超えた成績を残す。こうなると、おのずと気になるのがシーズンオフの契約更改。二人の代理人であるダーティー桜塚は超強気の交渉姿勢だが、GMを始めブルーソックスフロント陣にはなんだか思惑があるようで…!? 久々にグラゼニらしい「全面銭闘」が勃発する激アツの第6巻!!
凡田夏之介35歳、プロ野球選手。 新魔球・ナックルを駆使して窮地の数々をくぐり抜け、メジャーの中継ぎとして前半戦は合格点を残す。 ところがインターリーグ(交流戦)では、「テキトーなスイングをしてくるピッチャーに弱い」というまさかの弱点が露呈して・・・!? 因縁のライバル、レゲーロJr.や王嶋貞雄とともに夢のオールスターにも選出され、夏之介のメジャーライフはますます盛り上がる!
凡田夏之介35歳、プロ野球選手。ボストン・ブルーソックスの招待選手として迎えたオープン戦でしっかりと結果を残し、パーシーと共に晴れてメジャー開幕メンバーに名を連ねた。 GMを筆頭に重役が居並ぶ本社での契約も無事に終え、ついに訪れた公式戦初登板の日。相手はトロントブルージーンズ。 打線の中核を担うのは、メジャーのなかでも「最強」の呼び声が高い若手スラッガー・レゲーロjr。 恵まれた体躯に確かなミート力、圧倒的パワー…。将来を嘱望されたスター選手に、ロートルのナックルは通用するのか? 息を飲む戦いがますます白熱する第4巻。
凡田夏之介35歳、プロ野球選手。寄る年波には勝てず、仙台ゴールデンカップスから引退勧告を受ける。しかし、ここで終わる訳にはいかない。もうひと花咲かせるべく、変幻自在の魔球・ナックルを武器に、ボストン・ブルーソックスの招待選手として、ふたたび大リーグに殴り込みをかける!ついに訪れた、二刀流のスーパースター・王嶋貞雄との直接対決の日。投げては160キロ、打っては場外弾連発の規格外の男を相手に、すっかり萎縮した夏之介。アメリカに呼んでくれたB・Lカントクのメンツも背負わされ、絶対に負けられない闘いがスタートするーー。息をのむ大迫力の対決の幕が、ついに切って落とされる!
凡田夏之介35歳、プロ野球選手。寄る年波には勝てず、仙台ゴールデンカップスから引退勧告を受ける。しかし、ここで終わる訳にはいかない。もうひと花咲かせるべく、変幻自在の魔球・ナックルを武器に、ふたたび大リーグに殴り込みをかける! ボストン・ブルーソックスの新監督、ボビー・リードから招待を受け、夏之介は女房役のパーシーとともにキャンプ地・フロリダへ。そこで待ち受けていたのは、他の選手たちとの熾烈な生き残り争いだった。30人を超える招待選手のうち、メジャーに昇格できるのはたった数人。結果を出せなければ、どんどん脱落していく。通算400本塁打のモーリー、5ツールプレイヤーのショーンら、かつてメジャーで一線を張った選手たちも、昇格をめざし死に物狂い。生きるか死ぬかの日々が続く。そんな矢先、夏之介の実力をテストする対戦相手として上層部が選んだのは、160キロを投げ本塁打を連発する、史上最強の「二刀流スーパースター」だった! 夏之介とパーシーは、過酷な競争を生き残り「メジャーのグラゼニ」を掴めるか!?
仙台ゴールデンカップスを自由契約となった凡田夏之介に、ボストン・ブルーソックスの新監督に就任したボビー・リード氏から練習参加のオファーが届く! 2軍生活で鍛えた新魔球・ナックルボールを武器に、ともに海を渡る女房役・パーシーと、メジャー契約を勝ち取れるか!? かつては契約直前で叶わなかった大リーガーの夢をもう一度。36歳ベテラン左腕が「過去最高額のグラゼニ」に挑戦する!
昨年は最多勝でゴールデンカップスの日本一に貢献した夏之介も、コロナシーズンで調整に失敗し1軍登録抹消。 3年契約最終年、35歳夏之介にチラつく「引退」の二文字…。 そんな中、2軍球場で出会った育成契約の外国人捕手・パーシー。 独特な日本語を操る相棒とともに魔球「ナックルボール」の習得に挑んだ夏之介は、 特訓の成果で2軍の公式戦で6回までノーヒットに抑える快投を見せる。 シーズン終盤、1軍昇格の権利を得た夏之介だけど、パーシーは育成契約だから、2軍のまま。 ナックルに慣れてない1軍の捕手は、後逸を連発…。 やっぱり「フルタイムナックルボーラー」は夢のまた夢なのか? 夏之介に残されたチャンスはあと僅か。生き残りを懸けたマウンドへ挑む!
昨年度最多勝でGCの日本一に貢献した夏之介も、翌年は コロナシーズンで調子が上がらず…。しかし調整中の2軍球場で 出会った外国人捕手・パーシーのススメで、ナックルのコツを 掴んだ夏之介。ベテラン左腕が新魔球で巻き返し図る!
34歳のシーズン、夏之介は先発として14勝を挙げ、見事「最多勝」のタイトルを獲得した。同じく「最多勝」投手則川を擁するPSをクライマックスシリーズで下し、GCは日本シリーズへ。準備期間中、夏之介はメジャー・リーグでのチームメイト、B・Lからナックルの投げ方を教わる。「新魔球」の虜になる夏之介は、練習するも体得するには難しい。古巣神宮スパイダースとの日本シリーズ、好調雪雄への、左のワンポイントとして登板する夏之介は、「ナックルカーブ」を実践するも、制球が定まらず四球で歩かせてしまうことが続く。昨年リーグ最下位だったGC、悲願の日本一を目指して。夏之介、ここが踏ん張りどころ!
GCに移籍して来て2年目、夏之介は先発の柱として貢献していた。チームは、シーズン最終局面に来て首位PSと熾烈な優勝争い真っ最中。迎えた最終戦、GCが勝ち、PSが負けた場合にのみGCは優勝できる。PSはパ・リーグ特有の移動の疲れもあり初回からボロボロ。GCは、先発の扇田が1点リードのまま4回でマウンドを降り、夏之介がリリーフで5回・6回を登板。6人でぴしゃりと抑えそのまま逃げ切り、見事リーグ優勝を果たした。夏之介と扇田は最多勝を獲得。最多本塁打の坪内、最多セーブの薬丸と、最優秀中継ぎの本木。昨年最下位だったGCから、5人のタイトルホルダーが誕生した。CS制覇、そして日本一を目指して。夏之介、34歳の大勝負!
34歳・夏之介の、ゴールデンカップス2年目シーズンも終盤へ。チームは1位パープルシャドウズとのゲーム差を1.5として現在リーグ2位。夏之介は現在13勝で、同じく13勝の扇田、14勝の則川と、最多勝争いを繰り広げている。しかし、夏之介と扇田の14勝目がかかった試合でともにアマがき隊の本木が打たれ、2人の「勝ち」は消えてしまう。そして、夏之介は次の登板で1回6失点と自らが大炎上し、また勝ち星付かず。GC・PSの直接対決も含め、残すところあと5試合。夏之介に、本木に、コーチ陣はマウンドを任せられる?どうなるシーズン最終幕!!
ゴールデンカップスと3年契約の2年目シーズンを奮闘中。 6回まで投げ切りアマがき隊に繋ぐ必勝リレーで勝ち星を 重ね、13勝でハーラーダービートップタイ。GCもパープル シャドウズと首位争いを繰り広げながら現在2位につける。 夏之介と同じく13勝を挙げている扇田、フェイスガードで 今季好調を掴んだ坪内の活躍も光る。一方、北はPS。夏之介の 元同僚・エース則川も現在13勝。今シーズン得た新変化球・ スプリットを駆使し、目指すは最多勝のみ。右肘には、原因 不明の痛みが襲うが…。ペナントレース最佳境。激しい 頂上争いの行方はーー!
今年34歳の夏之介は仙台ゴールデンカップスと3年契約の2年目シーズン。プロ通算50勝を達成し、現在シーズン12勝と調子は上々。デジタルデトックスの効果に右往左往されながらも、アマがき隊も徐々に安定してきた様子。チームも、パープルシャドウズと激しい首位争いを繰り広げながらシーズン終盤へ。夏之介、アマがき隊以外にも、ドラフト下位同期から這い上がってきた若手の坪内、扇田がチームの好調を支える。パープルシャドウズの則川も現在12勝。リーグ優勝&タイトル争いから、目が離せない!
仙台ゴールデンカップスとの3年契約2年目。 今年34歳の夏之介もベテランの域。「元・リリーフ」 ということもあり、内容を問わず6回でマウンドを降り その後を「アマがき隊」の3人がつなぐ、必勝パターンが 定着しつつあった。しかし、好調の要因であった デジタル・デトックスを解除し、スマホに再熱中した 布川がプチ炎上。更にスマホの沼にはまっていく。 スマホ断ちを貫く薬丸も、新守護神誕生とも言われる ほどに結果を残していたが、ついに打たれる。 ジンクスはあっさり破られた。ハマった者と断った者は、 マウンドで炎上せずに、夏之介を救援できるのか。
先発投手としての活躍を求め、球界の盟主・文京モップスから、FA移籍で「仙台ゴールデンカップス」に入団した凡田夏之介。待ち構えるのは、対戦経験の少ない「パ・」の強打者たち! 夏之介は、あの手この手で不調から抜け出そうと試みるが、同僚に「お前のボールは死んでいる」と言われ自信を喪失。さらに二軍行きまで命じられてしまう。二軍でフォーム改造に着手する夏之介。その成果は……!?
パ・リーグに移籍した夏之介は大苦戦! 3度の登板で1勝2敗、防御率は7.91と散々な数字。結果、夏之介を起用し続けた首脳陣にまで批判がおよび、夏之介はトクさんとともに二軍行きを余儀なくされる。一足先に二軍に落ちていた印西とともに一軍復帰を目指す夏之介はフォーム改造に着手。参考にしたのは、老山アナの亡き夫、そして恵の父親である鉄至が残したビデオだった……。
先発投手としての活躍を求め、球界の盟主・文京モップスから、FA移籍で「仙台ゴールデンカップス」に入団した凡田夏之介。待ち構えるのは、対戦経験の少ない「パ・」の強打者たち! 失敗続きの夏之介は、同時期にピッチングコーチとして入団したトクさんにまで迷惑をかけてしまうことに!