作者 : 高梨みつば
竹子から交際を許されず思い悩む椿と斗真。葛城家に翻弄された竹子の壮絶な過去を知り、何とか話をしたいと思った矢先、屋敷から火の手が上がる。命懸けで竹子を救った二人が切り開く未来は──!?
百合子から葛城との縁を切るかそれとも自分の隠し子だと公表するか選択を迫られた椿は、心を決め葛城家へ! 仕事も辞めて新しい生活を始めた椿を湊と斗真は歓迎するが、屋敷内には不穏な空気が渦巻いて…?
沖縄リゾートで大人の修学旅行を満喫する椿たち四人。志帆から「どっちにするの?」と問われた椿は結論を出せずにいた。湊と斗真、それぞれとの時間を過ごし椿の心は揺れ動く。そんな椿たちの様子を陰からうかがう怪しい男の姿が!?
船上パーティーで足を怪我した椿はしばらく葛城家で過ごし治療に専念することに。そして回復後、なりゆきで湊と斗真それぞれと順番にデートの約束をする。戸惑いつつも斗真との待ち合わせ場所に向かった椿だが…!?
父を亡くし一人になった椿。寂しさと後悔に苛まれるが斗真と話し、すこし気持ちが軽くなった。一方、葛城家では椿の存在が皆の知るところとなってしまう。それぞれの思惑が交錯する中跡継ぎ候補の湊が椿を迎えに来て!?
すみれと黎の秘密を察し、意識のない自分の母を若返らせるように迫る紅林。黎は「私を忘れて」とすみれに告げ紅林と紅林の母の元へ向かってしまう─。黎は屏風に閉じ込められた過去とすみれとの出会いを思い返しながらも…。 すみれと黎の行く運命と未来を描く感動の最終巻! 真白が主人公の番外編も収録です。 【収録作品】スミカスミレ 番外編
すみれを支えてくれた本当に大切な人、真白に告白されたすみれ。だが黎への気持ちが確かにあるのを自覚したすみれは、真白のプレゼントを受け取らなかった。そしてすみれは、黎に好きだと自分の気持ちを伝えて…。
黎の態度が元に戻り、安堵したすみれ。一方、黎のすみれに対する気持ちを聞いた真白は、三人で向かった花火大会のあと、もっと自分のことを見て欲しい、とすみれにキスをする。そのことを誰にも相談できぬまま、先輩の河野から泊まりがけでのWデートを提案され…。
遂に黎に再会することができたすみれ。だが、目の前に現れた黎は過去の面影はなく、性格も、以前の優しさを失ってしまっていた。すみれは、以前の黎に戻って欲しいと努力を重ねるのだが…。