作者 : 鴉ぴえろ
大切なものを守りたいというアユミの思いに呼応するように、彼女の胎に浮かび上がった黒い刻華虫の刻印。 その特異な漆黒の力は、彼女を新たな女王の座へと導くが、蝶妃の女王としての決意を固める彼女の前に立ちはだかったのは、狂乱したレイカだった。かつては自分の生きる意味でもあった親友に向け、アユミは静かに刃を構えるがーー。 漆黒の鱗粉を身に纏い、未来を、大切なものを守るために足掻く。 これは、運命に翻弄されながらも、過酷な世界を生き抜くためもがき続ける美しくも儚い少女たちの物語。
パレッティア王国建国の奇跡である”精霊契約”。 人をやめ精霊契約を果たし、転生王女・アニスの代わりに自らが王位を継承すると主張する天才令嬢・ユフィ。 アニスを自由にするための決意であったが、王位の継承は魔法が使えないアニスにとって王族としての唯一の支えで……。 対話を通してお互いの感情を伝え合ったふたりだったが、交渉は決裂。 お互いの意志を通す為に、結論は決闘でつけることに。 互いに互いを大切に想うがゆえ、譲れないものがある。 アニスとユフィの、最初にして最大の激闘が幕を上げる!
ワケありの落ちこぼれ聖女候補の2人、エミーとアンジェ。 彼女たちを自らの後継者にするべく、「異端者」としてかつて王都を追放された 規格外聖女・ティアがドラゴンの背に乗りやってきた! 通常は後方支援を担う聖女でありながら、 明らかに桁外れの力をふるうティア先生の力の秘密と、 そのあまりに画期的な「聖女の魔法」の活用法とはーー?
文明を破壊し人類を蹂躙した突然変異の虫の化身"鎧蟲"。その唯一の対抗策は、鎧蟲とは異なる進化を遂げた"虫"を宿す少女たち、"蝶妃"だけ。 万年蝶妃候補生のアユミは劣等生のレッテルを貼られ、絶望の淵に立ちながらも「世界を救う」という使命を胸に日々鍛錬を続ける。しかし努力の先にアユミを待ち受けていたのは、親友の裏切りと耐え難い現実でーー。 これは、運命に翻弄されながらも、過酷な世界を生き抜くために。そして、世界を取り戻すために、もがき続ける少女たちの物語。
魔法使いとして、みんなの笑顔を守ると誓うアニスと、 自分を救ってくれたアニスを守ると誓うユフィは、 互いの覚悟を知り、共にドラゴンに立ち向かうため手をとった。 運命を共にする2人は、1本の魔女箒にまたがり ドラゴンの待つ空へ、今、翔び立つーー!
離宮での共同生活にも慣れ、徐々に心の距離が近づいていくアニスとユフィ。 そんなある日、高位ハンターとしての顔も持つアニスの元に、 ギルドから《ドラゴン討伐》の緊急案件の報せが届く! 国家をも脅かす脅威、ドラゴン。 危険も顧みず、素材調達の為にドラゴン討伐に向かわんとするアニスに ユフィはとある条件を告げるーー。
「魔法があるなら、空を飛べるのに…」 パレッティア王国の王女・アニスフィアは、 幼少期にふとそう思ったのをきっかけに、前世の記憶を思い出した。 時は流れーー。 前世の知識を活用した独自の技術「魔学」を編み出したアニスフィアは、 自らが開発した魔女箒のテスト飛行中、偶然にも あらゆる魔法を使いこなす天才令嬢・ユフィリアが 公衆の面前で婚約破棄を受けている現場に遭遇してしまう。 傷つき、涙を浮かべるユフィリアの姿に、アニスフィアはーー。 「さて行こうかユフィリア嬢、私が攫ってあげる!」