ただいま廃街 第1巻
人口も減少したので、ライフラインの効率化のためドーム型のコロニーに集まって暮らすようになった人間たち。
職業型AIは低価格を追求したことで、アンドロイド(人間型)はもはや不要となり、かつての人間たちの街に取り残された。
ここ、多摩地区のとあるセンターも人間に忘れられ、数十年が経とうとしていた。
人間が帰って来る日のために与えられた職業をこなし、街を守りながら。
「出来の悪い不要な子」として実の両親に無視される形で生きてきた人間の子供・みそらは、ある日、コロニーを飛び出す。数日間「外の世界」を彷徨ったみそらが辿り着いたのが、人間に忘れられたアンドロイドたちの街だった。
感情を閉ざした人間の子・みそらと、経年劣化で距離感が壊れ気味でも優しい職業アンドロイドたちの疑似家族生活が始まる。