てだれもんら 2
多田由美(漫画家・イラストレーター)
「わかってるけど云ってほしい言葉があって、美味しいとか、好きとか。その手の言葉に手足があるなら、人を抱きしめ恋する気持ちにさせる」
このままでいい。このままじゃ、いやだ。
週末にささやかな晩酌を楽しむ板前の星野トオルと、庭師の鷹木明。
明はトオルに本当の仕事を隠し、トオルは明に想いを隠している。
しかし、明の同僚・中村友也から突然「鷹木の彼なんですよね?」と言われ、動揺するトオルは……。
かつて、老舗料亭「ひめかわ」が全焼し、背中に大きな傷を負ったトオル。あの日の悪夢に現れるのは……明?
「このマンガがすごい! 2020」(宝島社)オンナ編 第7位にランクインした心を射ぬく話題作、待望の再始動!
●中野シズカのBEAM COMIX既刊
『にわにはににん』
トオルと明も登場する、庭にまつわる短編集。
●コミックビーム 公式X(Twitter)
@COMIC_BEAM
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『メタモルフォーゼの縁側』の鶴谷香央理、大推薦。 「お庭のむせ返るような緑に、お料理の繊細な香りに、主人公たちの瑞々しく切ない心持ちに、世界の怖ろしさ美しさ可愛らしさに、四方八方から静かに刺されて息絶えました」 小料理割烹「薫風」で働く元ヤンの板前・星野トオル。“厄介”な庭の手入れを専門とする寡黙な庭師・鷹木明。週末には明の家で、ささやかな肴を作って晩酌を楽しむふたり。言葉にはしないけど漏れでちゃってるトオルの気持ち。明の本当の仕事には気づいていないけれど……。 美味しい料理とモノノ怪退治? 指先で魅せる手練れ者たちの謎めく愛しき物語、ご堪能あれ。 2019/09/12 発売