ちらんー特攻兵の幸福食堂ー 4
昭和20年 夏。美しき国土に刹那的な声が響く。物語は終幕へーーー。特攻の町、知覧。茶畑が広がり開聞岳が屹立する南九州のこの地には、純真無垢な少年飛行兵達が集う小さな食堂(幸福食堂)がありました。戦局の悪化で『特攻戦』が始まると、出撃を控えた特攻兵達が主人公(嶋田栄子)家族が営むこの食堂で、最後の夜を過ごすのでした。そして、栄子の幼なじみの井田 保も、その一人で……。
しかし、若者達が命を投げ打っても戦局は打開できず、日本は運命の8月を迎えるのでした。知覧に実在した『富屋食堂』をモデルに描く哀切の物語。日本で一番長く、哀しき夏が、万感あふれ描かれます。涙あふれ、ホタル帰る、最終巻。
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特攻の町・知覧。昭和16年、南九州の端にあるこの町に大きな滑走路と飛行学校が完成しました。そして、純真無垢な少年飛行兵達が主人公(嶋田栄子)家族が知覧の地で営む食堂(幸福食堂)に集まっては去っていきました。開戦から3年目の秋。戦況は悪化していき、ついに『特攻作戦』が……。そんな頃、幼なじみの保が突然、特攻兵となって知覧に戻ってきました。そして、ついに知覧飛行場から出撃の日が……。知覧に実在した『富屋食堂』と『特攻の母』と呼ばれた鳥濱トメさんの遺族への取材を通じて紡がれる戦争ドラマの第2巻です。 2020/07/20 発売