だぶるぷれい ( 5)
【何度も言うよ、残さず言うよ。君が溢れてる、二人遊戯(だぶるぷれい)】
高校二年生・広井玉緒は元野球部員。
蝉時雨の降り注ぐ、ある夏の日。
帰宅すると、誰もいない筈の自室から吐息が漏れていた。
ソフトボール部の4番でエース、学年イチの美少女である穂村蘭。
少女はベッドの上で玉緒の名を囁きながら、
その指は切なく蒼き衝動を求める。
瞬間。
汗と吐息が、夏に溶けたーーーー。
一つ屋根の下、少年は憧れの少女と暮らし始め、
二人の境界線は重なり、“歪んだ”関係が深まっていく。
一方で玉緒は“二人目のヒロイン”である、
吹奏楽部の笛吹風紀と友達になった。
蘭、風紀の後押しを受け、遂に野球部に復帰した玉緒。
そして“三人目のヒロイン”である、
女子マネージャーの剱とも交流が進む。
そして・・・“事件”が勃発。
部員達を守るため、暴力を振るう監督を
殴り倒した事で玉緒は停学処分となってしまう。
蘭の気持ちも受け止められず、
激しく落ち込む玉緒に、寄り添う剱だがーーーー。
少年少女の蒼き心は燃え、盛夏に瞬く。
大ヒットラブコメ『高嶺のハナさん』の著者が紡ぐ
“主従の青春”ラブストーリー、待望の第5集。