2024年8月22日発売
北京にある北清大学で、ある者は学歴のため割り切って学生生活を送り、ある者は夢に破れ脱落し現代中国の社会のどこかへ消えてゆく。卒業を目前にした舒念(シュウ・ニエン)はドキュメンタリー作品を作って生活する夢と堅実な就職のどちらを選ぶか悩んでいた。憂さを晴らそうと一緒に酒を飲んでいた後輩の徐来(シュ・ ライ)が、帰り道に入水自殺を図り、彼女の現実を目の当たりにした舒念は社会の矛盾を痛感する。 その事件をきっかけに、舒念は他にも社会に黙殺されている小さな悲鳴に気づき、自分のドキュメンタリー作品に彼らを記録することで、何かを変えられるのではと決意した。 国が違っても変わらない、未来を模索する若者たちを通し現代中国を描く! 今までになかった、今を生きる者たちの物語。
TVドラマ化で話題沸騰!! 日本における脳血管疾患の患者数はおよそ112万人。その患者の多くがなんらかの後遺症と闘っている。 交通事故で障害を負った子供を襲う、さらなる不運。 自身を事故の当事者だと信じて患者会の活動に傾倒する母親は必死になるあまり、次第に孤立していく。 一方でミヤビは、重度障害者である三瓶の兄がいる施設を訪れる。 そこで直面するのは、健常者が自然と持ち合わせてしまっている偏りと、それによる壁だった。 そして新センターオープンに向け動き出した丘陵セントラル病院には、新たな副院長兼脳外科部長が赴任してくる。 「遷延性意識障害」「尊厳」「術中破裂」のエピソードを収録。
カボと湾田のショー作りはつづく。二人は衣装を探すために古着屋をめぐる。湾田とのステージを想像すると、自分が引き立て役にしかならない。そんなイメージをもって葛藤していたカボは、衣装選びやSNSでの発信など、チームとしてせめて自分が貢献できることを積み上げていた。しかし、古着屋を散策中の壁谷との偶然の出会いによって、湾田との関係をさらに深く考えることにーー。
大奥の万事を取り仕切る実力者、御年寄の滝山。その上司、最高権力者である上臈御年寄の姉小路さま。 二人をつなぐのは姉小路さまの飼い猫、吉野ちゃんであった──。 だが滝山はいつのまにか猫嫌いキャラが定着し、飼い主の前で猫をかわいがることができないダブルバインド状態に悶々とする日々を送っていた。 それでも自ら嫌われ者を演じることで、組織の引き締めを図る滝山。だがそのストレスを癒してくれるのは吉野ちゃん。だが吉野ちゃんは上司の愛猫。ああどうすればいいどうしたら……。 依存症患者のようなループから滝山を救うのは、滝山を愛し尊敬する同輩や部下たちであった。だが彼女らのベースには「猫嫌い」という勘違いがあるわけで、滝山の悩みのサイクルはいっそう深くなるばかり。 ……これはもう、どうなってしまうんでしょうね。だけど滝山はそれなりに楽しそうだから、これでいいのかもしれません。 かくして「モーニング」で今日も大好評連載中のゆるモフ大奥ショートコメディ、まだまだ続きます、第9巻刊行です!