映画むすび | 制作・出演 : 大島渚

“世界のオーシマ”こと大島渚監督の初期作品を収めたBOXセット。閉鎖的な村に捕虜として囚われた黒人兵の姿を通し、支配者のエゴや戦争責任を描いた、三國連太郎主演『飼育』ほか、『忍者武芸帳』『校死刑』の3作を同梱している。

鬼才・大島渚が東映時代劇スター、大川橋蔵を主演に撮り上げた青春時代劇巨編。島原ではキリシタン弾圧の苛政に農民たちが苦しんでいた。キリシタンの青年・天草四郎は神の栄光のため、民衆を率いて原城に立てこもる。

60年安保闘争で揺れる当時の状況が、大島作品のなかでもっともダイレクトに反映されている。封切わずか4日で上映中止になった問題作で、監督が松竹を去ったきっかけとも言われる。

学生最後の休みを日本海で過ごす若者たちが、余りの暖かさに海水浴を楽しんでいる間に服を盗まれ密航者と間違われる。大島渚監督が日韓の民族問題を扱った問題作。フォーク・クルセダーズ主演。

60年安保闘争で揺れる世相の中、釜ヶ崎という小さな地域を日本全体の縮図とみたてて、縦社会である暴力団の非人間性を暴きたてた作品。

60年代に関西で発生した凶悪事件を題材に、大島渚が映し出した犯罪とエロス。神戸で女中奉公している娘が男に失神させられ、凌辱。その家の奥さんは抵抗したために殺害された。その男は“白昼の通り魔”事件の犯人だった！

大島渚の中期の異色作。さまざまな思惑にかられる大学受験生たちの姿を通じて、社会、国家、そしてそれにかかわる人間とは何かといったテーマを追求してゆく。