満州戦線に従軍した原作者による半自伝的小説を映画化。戦時下という極限状態における人間性、永遠に続く夫婦愛を壮大なスケールで描いた人間ドラマ。各国映画祭でも高く評価された作品。
武家社会の虚飾と武士道の残酷性を暴く、浪人・半四郎の怒り。全篇にみなぎる緊張感、そして凄まじい壮絶な死闘、小林正樹監督の静と動の絶妙な演出が光る傑作だ。カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作品。