監査法人 DVD-BOX
バブル崩壊後の日本。監査法人と巨大企業のせめぎ合いが、いま始まる。
2002年。バブル後遺症に悩む日本経済は、未だ先行きが見えないでいた。公認会計士・若杉健司が勤めるジャパン監査法人には二つの大きな意見対立があった。不況に苦しむ企業を救うためには、多少の粉飾も見逃そうという「ぬるま湯監査」派。不良企業は切り捨て、いかなる不正も認めないという「厳格監査」派。健司は、信頼できる先輩・小野寺直人のもとで、「厳格監査」こそ正義と信じるが、切り捨てられていく企業や社員の痛みを感じるたびに、仕事に疑問を感じていく。そんな時、健司は大手食品会社の粉飾を発見する。やがてそれは、財界、金融界を巻き込んだスキャンダルに発展し、健司たちも巨大なうねりに飲み込まれていく…。
企業の粉飾決算をあばく「監査業務」を行なう公認会計士たちの活躍や葛藤を初めてドラマ化。
近年、経営者の不正や粉飾決算など企業モラルが問われるニュースが相次いでいる。企業の財務状況をチェックする「監査法人」、その内実はあまり知られていない。このドラマでは、「監査法人」をめぐる財界・官僚・外資の思惑も絡めて、経済界における巨大権力組織となった「監査法人」の内幕を描く。
[監査法人とは?]
公認会計士のグループで、企業が作成した財務諸表の真偽を監査し、決算書を承認するか否かを判断する。監査法人が「不適正」と言えば、その企業は上場廃止に追い込まれ、倒産することもある。全ての上場企業は監査法人による監査を受けなければならず、現在は4つの大手監査法人が、日本の大企業の監査のほとんどを請け負っている。