映画むすび | 海燕ホテルブルー

海燕ホテルブルー

海燕ホテルブルー

インディペンデント映画界・伝説の巨匠・若松孝二が描くノワールサスペンス!!

古くからの盟友であり、日本を代表するハードボイルド作家の第一人者・船戸与一氏の原作を映画化した『海燕(かいえん)ホテル・ブルー』。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『キャタピラー』『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』・・・とハードな人間ドラマの傑作を連発し、何度目かの絶頂期を向かえている76歳の巨匠が、イマジネーションと幻想に満ちた映像作家としてのもう一つの魅力を余すところなく発揮したのが本作であり、ファンにとっては、『処女ゲバゲバ』『犯された白衣』といった初期の代表作を想起させる、唯一無二の映像作品が完成した!!
主演は、トップモデル・女優として活躍する片山瞳。男達の人生の歯車を狂わせる幻想的なファムファタールをオールヌードを含めた体当たりで挑む。その他、井浦新、地曵豪、大西信満といった若松組常連の俳優陣が、破滅していく男たちを演じる。
辺境の地での個的な闘いの物語を得意とする船戸与一の異色作。人間の情念の狂気、男たちの共同幻想が、一人の女によって崩れていく様を描いた同作が、若松の映像によって全く新しい世界に生まれ変わった。完成した作品に色濃く漂うのは、まさに60年代の若松プロが描き続けていた、荒野の中の閉塞感。目の前に広がる黒い砂漠。海。溶岩だらけの山頂。どこまでも広がっているのに、どこへもつながっていない風景だ。これは果たして現実か幻想か。
交わされた約束も、心に誓った復讐も、風景の中で朽ち果てていく……。

そんな60年代を彷彿とさせる若松孝二の映像に、ジム・オルークの旋律が奥行きを生み出す。ニューヨーク・パンクシーンの伝説的バンドであり、日本でも高い人気を誇ったソニック・ユースのジム・オルークは、若松監督作品に参加したいと日本語を覚えたという異色の音楽家。「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」以来5年ぶりのタッグを組む。
(c)2012 若松プロダクション


◇◆特典映像◆◇
メイキング、舞台挨拶ほか


▼スタッフ
企画・監督:若松孝二
プロデューサー:尾崎宗子
原作:船戸与一
音楽:ジム・オルーク
脚本:黒沢久子、若松孝二
ラインプロデューサー:大日方教史、大友麻子
撮影:辻智彦、満若勇咲
照明:大久保礼治
録音:宋晋瑞
編集:坂本久美子
ガンエフェクト:浅生マサヒロ
美術:野沢博実
整音:吉田憲義
助監督:大友太郎、冨永拓輝
スチール:岡田喜秀
メイキング:木全哲
題字:船戸与一

▼キャスト
片山瞳
地曵豪
井浦新(ARATA)
大西信満
廣末哲万
ウダタカキ
岡部尚
渋川清彦
中沢青六
水上竜士
山岡一
東加奈子
真樹めぐみ

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