映画むすび | ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督傑作選 Blu-ray BOX

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督傑作選 Blu-ray BOX

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督傑作選 Blu-ray BOX

ニュー・ジャーマン・シネマの旗手にして、夭折したドイツの鬼才、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の中~後期の傑作3作品を国内初&再Blu-ray化!

★ヴィム・ヴェンダース、ヴェルナー・ヘルツォークらと並ぶ、「ニュー・ジャーマン・シネマ」の旗手であり、
僅か37年の生涯で44本の映画作品を遺し、後世の映画人に多大な影響を与えた夭折の鬼才、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督のキャリア中~後期の傑作3本を、待望の国内初&再Blu-ray化!
※『マリア・ブラウンの結婚』:初Blu-ray化。『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』、『不安は魂を食いつくす』:再Blu-ray化。

★『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』:2023/6/16~新宿武蔵野館ほか、『不安は魂を食いつくす』、『マリア・ブラウンの結婚』:7/28~Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次リバイバル上映。

★各作品の解説リーフレット&ポストカードを封入!

★3作品の各単品Blu-ray/DVDも同時発売!

『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』
華麗なるファッションデザイナー、ペトラ。女主人として君臨する彼女の前に若く美しい女カーリンが現れる。ペトラはカーリンとの愛に耽溺するが、やがて利用された挙句、捨てられるのだった…。ファスビンダーがこれまでの素人俳優による集団創作から離れ、メロドラマへの新境地を開き、自身で書き上げた戯曲を映画化、濃密なる愛のドラマを生み出した。映画のシーンは終始、主人公ペトラのアパルトマンの一室で展開される。その演劇的空間と映画的構図、多彩な衣装や絵画による色彩効果、印象的な音楽の挿入など、実験的な演出が取り入れられ、多作なファスビンダー監督の中でも最も完成度の高い作品となった(本作をNo.1に選ぶファンも多い。)。物語にはファスビンダー監督自身の人間関係が反映されていると言われ、また初めて彼が同性愛を描いたものでもある。逃げ場のない時間の中で、支配されるものと支配するものとの愛の残酷が見るものの魂に突き刺さる。

『不安は魂を食いつくす』
モロッコから来た外国人労働者と掃除の仕事をしながら独り暮らす未亡人の白人女性との、あまりに美しく残酷な愛の物語。
ある雨の夜にバーで出会った二人は、世間の偏見と根強い差別に遭いながらも、愛の生活を得ようとするが…。
カンヌ映画祭ではパルム・ドールにノミネートされ、2冠に輝き、ファスビンダーの名を一躍世界に知らしめた。
タイトルは、当時ファスビンダーの愛人だったアリ役のエル・ヘディ・ベン・サレムが語った言葉で、
文法的に間違っているがファスビンダーはそのまま使用した(サレムはその後、人を刺し逮捕され、フランスの獄中で自殺した。
ファスビンダーは『ケレル』をサラムに捧げている。)。
本作は、ドイツからハリウッドへ亡命した映画監督ダグラス・サークの『天はすべてを許し給う』(55)からの影響が顕著に見られるが、
そこからファスビンダーが受容したメロドラマは、非現実的なまでに現実的な愛と美による映画だった。
本作はフィンランドのアキ・カウリスマキ監督に多大な影響を与えたことでも知られる。

『マリア・ブラウンの結婚』
ファスビンダーの名を世界に轟かせた究極の<女性映画>。第二次世界大戦中、マリアは恋人のヘルマンと結婚式を挙げるが、ヘルマンはすぐに戦線に戻り行方不明になってしまう。
新たなパートナーとともに戦後の混乱を乗り越えていこうとするマリアだったが……。
鳴り響く銃声や爆撃音とウエディング・ドレスのコントラストが衝撃的なオープニングに始まり、鮮烈なイメージが怒涛のごとく押し寄せる究極のメロドラマ。
戦争末期からドイツがめざましい復興を遂げる1950年代半ばまでの約10年間にわたるヒロインの生き様が活き活きと描かれる。
波乱万丈な運命を辿るマリアを艶やかに演じたのはファスビンダー映画のヒロイン、ハンナ・シグラ。
その後の『ローラ』、『ベロニカ・フォスのあこがれ』へと続く<西ドイツ三部作>最初の一編。

※内容は変更となる場合がございます。

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