きみにしか聞こえない
傷つきやすく内気な女子高生リョウ。友達のいない彼女はケータイも持っていない。でもある日、公園で拾ったおもちゃのケータイから着信音が…
それは、見知らぬ青年シンヤからの電話だった。このときから、リョウとシンヤは空想の電話でつながった。横浜と長野にそれぞれ暮らす、孤独だったふたりは、いろいろな話そして、語り合うことでお互いの心強い味方になっていくのだった。シンヤの励ましをうけたリョウは、少しづつ周囲にも心ををするうちに少しずつうちとけて、心の距離を近づけていく。開いていくようになっていき、シンヤもまた、明るい笑顔を多く見せるようになる。だが、ついにふたりが会うことになったとき、思いがけない出来事が待ち受けていた…