映画むすび | MORE/モア

MORE/モア

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楽園に死の影が差した。
映画表現のモラルを超えた超問題作。映画史から忘れ去られた伝説のアメリカ人女優ミムジー・ファーマー主演の、
時代を超えた青春映画の傑作。

1969年カンヌ映画祭。
当時世界中に吹き荒れたカウンター・カルチャーの象徴ともいうべき『イージー★ライダー』が大きな注目を集め、
同じくセックス、ドラッグ、ロック・ミュージックを前面に打ち出し、
既存の映画表現の常識やモラルを超えた一本のヨーロッパ映画に激しい賛否が沸き起こったー
『MORE/モア』は、「カイエ・デュ・シネマ」編集部員をへてエリック・ロメール作品のプロデュースをしてきたバーベット・シュローダーの監督デビュー作。
ブロンドのショートカットが鮮烈な主演女優ミムジー・ファーマーは、そのナチュラルでイノセントなイメージとは相反する
バイセクシュアルの麻薬中毒者を演じ、大胆なフル・ヌードと併せ、各国でセンセーションを巻き起こした。
プログレッシブ・ロックバンド、ピンク・フロイドが初めてサントラを手掛けたこの作品は、
欧米では“カルト・クラシック”と見なされており、カンヌ映画祭2015ではデジタル復元版が凱旋上映されている。

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