飛べ、バージル/プロジェクトX
核戦争のための実験に利用されたチンパンジーと人間の友情ーー
マシュー・ブロデリック、ヘレン・ハント共演で描く感動作!
主演は『ウォー・ゲーム』で映画デビューし、当時ハリウッドの人気アイドルスターだったマシュー・ブロデリック。若い女性研究員を演じるのは新進女優のヘレン・ハント。ジョディ・フォスター主演の衝撃作『告発の行方』のジョナサン・カプランが監督した、社会性も折りこんだ感動作。ぬいぐるみを一切排し、ハリウッド屈指のアニマル・トレーナーたちの調教のもとで、本物のチンパンジーたちの名演が光る。
●主演のマシュー・ブロデリックは舞台俳優出身で、83年、95年にトニー賞を受賞。映画の世界では『ウォー・ゲーム』(83)で注目され、『レディホーク』(85)、ゴールデングローブ賞にノミネートされた『フェリスはある朝突然に』(86)など主演作が続々発表される中で、本作も公開された。夫人は「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカー。
●ヘレン・ハントは、本作の前年の『ペギー・スーの結婚』(86)で注目される。パニック・スペクタクル大作『ツイスター』(96)に主演した後、ジャック・ニコルソンと共演した『恋愛小説家』(97)でアカデミー主演女優賞を受賞。『セッションズ』(12)でもアカデミー助演女優賞にノミネートされている。
●監督のジョナサン・カプランは、本作の翌年、ジョディ・フォスター主演の問題作『告発の行方』(88)が大きな話題を呼んでメジャーの大作を任されるようになった
●人間の役者の演技以上に話題を呼んだのが、着ぐるみやCGなどではない、本物・実物のチンパンジーたちの演技。それを引き出したのは、『愛と哀しみの果て』(85)『ベイブ/都会へ行く』(98)などで知られるアニマル・コーディネーターたち。
<キャスト>
ジミー・ギャレット…マシュー・ブロデリック
テリ・マクドナルド…ヘレン・ハント
キャロル博士…ウィリアム・サドラー
<スタッフ>
監督:ジョナサン・カプラン
製作:ローレンス・ラスカー/ウォルター・F・パークス
脚本:スタンリー・ワイザー
撮影:ディーン・カンディ,A.S.C.
音楽:ジェームズ・ホーナー
<ストーリー>
大学の研究所で女性研究員のテリから手話を教えられたチンパンジーのバージルは空軍基地に送られる。そこでは、核戦争が起きたときにパイロットがどれだけ生きられるか、チンパンジーを使って調べる極秘実験が進められていた。ある日、一匹のチンパンジーが多量の放射能を浴びて死に、飼育係で空軍のパイロット、ジミーは実験の実態を知る。彼はバージルの実験を阻止しようとしてクビになるが、テリとともにチンパンジーたちを救出して飛行機に乗せ、脱出を図る。寸前で捕まってしまったが、飛行機の中にはチンパンジーたちがいる。ジミーは、シミュレーションで操縦法を知っているバージルに、“飛べ”と合図を送り、飛行機は走り出す……。
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