映画むすび | 1998年7月25日発売

ブルース・リー主演の3作目。香港からイタリアへやってきた青年タンは中華レストランで働くが、そこを買収しようとしていたヤクザと闘うことに……。チャック・ノリスとの決闘シーンが印象的。

映画の効果音を収録するため郊外にやってきたジャックは録音中に大統領候補の自動車転落事故に遭遇。その時録っていたテープに銃声が記録されていた。本当に事故なのか?　サスペンス・スリラー。

トルストイ原作の長編小説の映画化で、35年のグレタ・ガルボ主演の作品も有名だが、ヴィヴィアン・リーがアンナの悲劇の恋愛を熱演したこの48年作もすばらしい。衣装デザインも秀逸。

財政難のフリードニア共和国と国の乗っ取りを企む隣国のトレンティノという、架空の国を舞台にドタバタ爆笑劇を描いた、マルクス兄弟が残した最後の作品。

雪で立ち往生したバルカン超特急の乗客はホテルに泊まるが、そこで殺人事件が発生。翌日乗り込んだ列車内では老婦人が失踪し……出る人すべてを疑いたくなる、秀逸なサスペンス・ドラマ。

気味の悪い城に宿泊した青年アランは、生き血を吸う女吸血鬼と対決する。単純なホラーではなく、観客の想像力を重視した古典的異色ホラーの名作として観ておきたい。K．T．ドライエル監督。

アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞(C．ゲーブル)、主演女優賞(C．コルベール)などを受賞したラブ・コメディの傑作。富豪の娘と失業中の新聞記者のすれ違いながらの恋模様を描いた。

とても実話に近いギャング映画で主人公のモデルはアル・カポネ。30年、禁酒法時代のシカゴを舞台にチンピラから暗黒街のボスにまで上り詰めた男の栄光と破滅を描いている。

スキャンダルで一時ロンドンの社交界から身を隠していたアーリーヌ夫人。社交界にもどってくるや、娘であるウィンダミア卿夫人が開いたパーティで大騒動を……。ルビッチの代表作。

アメリカ史上初の長編映画。映画の技法において今日まで影響を与えてきた歴史的名作。南北戦争によって北軍と南軍に引き離されていく名家の息子たちと娘たちの悲劇を描いた壮大な叙事詩。

ベルリンの豪華ホテルで長年ドアマンを勤めていた男が、トイレの掃除人への格下げを申し渡される。しかし彼は栄誉ある地位をあきらめきれず、その制服を盗み出してしまう。

赤十字の基金を使い込み、冷酷な金持ちの日本人から1万ドルを“返済できなければその男の情婦になる”という条件で借金した社交界の夫人。夫とともに金策に走りまわるが……。早川雪洲の出世作。