2009年2月発売
“蟲師”のギンコは、片耳の聴力を失った3人の患者の診療を試みる。患者の耳の穴に、音を喰う“蟲”を発見した彼は駆除に取りかかるが……。『AKIRA』の大友克洋監督が、オダギリジョー、江角マキコ、蒼井優らを出演陣に迎えて描いたファンタジー映画。
フェデリコ・フェリーニが監督・原作・脚色を務めたヒューマン・ドラマの傑作。放浪を重ねる厳しい大道芸を生業とする夫婦。酒と女に溺れ暴力を繰り返す夫を、裏切られながらも信じようとする妻の姿を描く。
ラディスラオ・ヴァホダの監督・脚色によるスペイン映画の名作中の名作。ある僧院に捨てられた幼い男の子。マルセリーノと名付けられたその子は、ふとしたいたずらがもとで納屋へ閉じこめられてしまい……。
リオのカーニヴァルを舞台にした異色のギリシャ神話。市電の運転手オルフェは美少女ユリディスと恋に落ちるが、悲劇が2人を待っていた……。数々の映画賞に輝いた、アントニオ・カルロス・ジョビンによる音楽も印象的な傑作。
アルジェリア独立のため、勇敢に立ち上がった若き活動家たちの姿を描く。独立を認めないフランス軍の攻撃、無抵抗運動に命を賭ける青年たち。現地の人々が多数出演、緊迫したドキュメンタリー・タッチに仕上げられた一作。
古典小説『マノン・レスコー』を第二次世界大戦後のユダヤ人の物語に置き換え、残酷なまでに情熱的な男女の愛を描いた名作。男が愛する人の死体を逆さ吊りにして砂漠をさまようラストシーンは衝撃的。
日本でも高い評価を集めるジュリアン・デュヴィヴィエ監督の代表作。夫を亡くしたクリスチーネは、昔の手帖を手に、社交界デビューの夜に相手をした男たちを訪ね歩く。主演のマリー・ベルをはじめ、名優が揃ったオムニバスの傑作。
反戦映画撮影のため広島を訪れたフランスの女優。日本人建築家と一夜限りの情事を交わした彼女は、ベッドの中で自分の過去を語り始めて……。敵対国民同士の戦争体験を見事に交錯させたアラン・レネ監督による傑作。
誠意を持って生きてきたジョージ。しかし物事すべてが裏目に出て絶望し、自殺をしようと思いつめる。そんな時、翼をもらえず嘆く天使と出会い……。生きることの素晴らしさを再確認し、前を向いて歩いていこうと決心できる名作。
バビロニア、ユダヤ、中世フランス、現代。時代の異なる話を同時進行させ、人間の心の狭さが生む不寛容(=イントレランス)による4つの悲劇を描いた、“映画の父”D.W.グリフィスの代表作にして映画史に残る大傑作。